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GRIMEを サーチ!サーチ!サーチ!

アートはパリ、音楽はロンドン、といった影響を受けて思春期を過ごしました。昨日のガレージに続いて、今日はグライムを紹介します。


グライム(英:grime)は、UKガラージ、2ステップなどのハウス系クラブミュージックに、ラップやレゲエの要素を加えた音楽ジャンルの総称である。2000年代に英国で生まれ、若者の間で人気となった。グライムの源流として生まれたのが、90年代半ばのUKガラージの潮流である。ハウスの一派であるガラージにヒップホップ、レゲエ、ドラムンベースなどの要素が混ざり合い、イギリス独自のハウスミュージックとして発展した。こうした音楽ジャンルが生まれる背景には、大英帝国の流れをくみ、現在も世界中に多くの連邦国家を持つ、イギリス特有の土地柄があるといわれる。
このUKガラージのパーティーにおける司会者(MC)が、後にリリシストとしての役回りを求められるようになり、既存のUKヒップホップシーンと融合。「Pay as you go cartel」というクルーに所属していたWileyがグライムとしての音楽性を確立し、現在にいたる。



まずはWikipediaの紹介にもある、Wileyから紹介します。




続いて、So Solid Crew




女性MCといえばLady Sovereign。




とにかく情報過多なのがラップのいいところです。そして一番紹介したかったのが、沢山聞いてたし、今でも聞いているDIZZEE RASCALの1st Albumです。グライムは彼の1枚目だけ抑えておけばいいのでは、と思うほどの完成度の高さ。今でもロンドンのクラブではこのアルバムの中からの曲がかかる時が多いです。ラップも前のめりで最高にクールだけど、同じぐらいトラックが格好いいです。これが2000年代の音楽だとしか言いようがない。


PVもとことん格好いい↓



悪そうなのは見た目だけじゃなくて、暗黒さ全開のトラックも。。。



ほとんどJUKEなんじゃないかと思うこの曲↓とにかく流行最先端でした。



ライブ映像↓

ディジー・ラスカル(Dizzee Rascal、本名:ディラン・ミルズ、Dylan Mills、1984年9月18日 - )は、イギリス・イングランドはロンドン出身のヒップホップMC、プロデューサーである。ジャングル~ドラムンベースといったUKクラブシーンからの影響が色濃いエレクトロニックなアレンジを加えたトラック・メイクを得意としており、頑強なベースラインと鋭角的でソリッドなビートに合わせて、苛烈なロンドン・ストリートの「リアル」を綴ったリリックをコックニー訛りの弾丸ラップに乗せて展開する。


グライムって早口大会じゃないのか、と思ってた気がする時もあったのですが、彼のアルバムを聞く度そうじゃないと感じ、そして黒人の人のリズム感、クールさに羨ましさが全開になりました。やっぱり黒人の人って筋力的な物に関しては秀でた人種だよなと感じるのです。ロンドン在住時は沢山彼らのギグを見ました。。。日本では見れないのが残念です。







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GARAGE - Disclosureを サーチ!サーチ!サーチ!

ここのところじっくりアートばかりに向かい合っていたので、久しぶりに音楽の話をします。


以前書いたGrimes がまさかのファッション雑誌HUGEに特集されるまでになっていたことにびっくりしたのですが、今回紹介するのはロンドンのGARAGE系DJユニットのDisclosureです。MIXMAGのブースでプレイした彼らの超長い1時間半のミックス映像はこちら↓






2STEP/GARAGEは90年代後半から2000年代初頭に流行した音楽で、私自身も夢中になりました。このジャンルがあったからダブステップが出来上がったし、UKのR&B(要はクレイグ・デイビッドなのですが)も好きになって、自分の音楽の幅が広がりました。

Disclosureはもう1度このジャンルをリバイバルしているように思えます。ポストダブステップ系のガレージ系ユニットになるのでしょう。






ここからは懐かしの2STEPシリーズ↓








あまりにも名曲すぎるThe Streets。こんな名盤ないです。。。




これ以上はキリがないので、代表的な曲が沢山入っているロンドンのDJのミックスを紹介します。



MC付きだからリアルなロンドンのガレージの雰囲気が全開です。そして懐かしい。熱い気持ちになります。どの時代にもいい音楽は確かに存在していて、ガレージ以降、グライムとダブステップが生まれた背景があるので、やっぱりその音楽を聞くたびにこのジャンルに戻る自分がいます。次はグライムを紹介しようかと考えています。




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コレクションの誘惑@国立国際美術館 をサーチ!サーチ!サーチ!2

続いて、B3Fの展示「自由な泳ぎ手ー現代写真の世界」を紹介します。こちらはタイトル通り、ほぼ全て写真の展示フロアでした。こちらも私が注目した10点ほどの作品を紹介します。



①マルセル・デュシャン「L.H.O.O.Q」
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まさかデュシャンのこのモナリザモチーフの伝説的作品を自分の目で見ることができるとは思わなかったです。デュシャン以降、絵画の自由さが広がったわけですから、このいたずら書きとしか思えない作品も歴史を変えた作品になるわけです。



②ジュリアン・オピー「ファイルを持つヒロフミ」
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同じ顔の表情しか描かないジュリアン・オピーを私が知ったのはロックバンドBLURのアルバムが最初でした。ジュリアン・オピーがあるから、グルーヴィジョンのチャッピーがある、という解釈合ってるのかな?



③ヴォルフガング・ティルマンス「フライシュヴィマー」
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こちらは以前紹介したティルマンス。巨大なこの作品を改めて見ても美しさは永遠です。欧州のアートの奥深さ、格好よさを担っている1人は間違いなくティルマンス。誰が見てもこの写真格好いいと思います。理由なんていらない。



④オノデラユキ「真珠の作り方」
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どこかのライブハウスで撮られた写真。写真の頭上に光るのはカメラに仕込んだガラス玉によるものだそうです。クールな写真のイメージにファッション写真の匂いがしました。



⑤杉本博司「バルト海、リューゲン島」より
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六本木森美術館で6、7年前に開かれた回顧展に行った時はこの写真の大判プリントを見た事があります。ただ、あの時は私自身がアートへの興味が薄かったので、この作品の凄さが理解できていなかった。今の私がこの作品を見て思うことは、この波が穏やかな海、「無」を感じる世界観、地球の果てにいるような感覚を味わうことができる。そしてやはり作家が日本人だからそう解釈してしまうのですが、「禅」を感じます。外国の人がこの写真を見たらやっぱり「禅」を感じると思うのです。鑑賞者の心の有り様をこの作品は投げかけていると思いました。非常に好き。



⑥やなぎみわ「My Grandmothers:YUKA」
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2011年春にやなぎみわさんの個展が恵比寿の東京都写真美術館で開かれていましたが、私は行けなかったのです。そしてこの作品は写真を見ただけでは本質が10%も伝わらないと思います。まず、やなぎさんがこの作品を作るために考えたシチュエーションの意味を考える。次に備え付けられているこの写真の主人公のYUKAさんの文章を読んで思いを馳せる。それからこの写真を見る。 そうしてこの世界に没入すると、この写真は単なる元気のいいだけの写真ではなくなります。この写真の主人公は未来の私であり、あなたであり、身近な誰かである。というわけです。



⑦ローリー・トビー・エディソン「ボブ・グダー」
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障害を持つ男性のヌード写真です。この男性はインターネットマガジン「ベント」の創設者だそう。障害×アート写真は90年代にファッションデザイナーのアレキサンダー・マックイーンが写真家ニック・ナイトと組んだものが有名です。それがインスパイアになっているのかな、と感じました。



⑧ボリス・ミハイロノフ「この男はチェリーを詰めた袋を持って立っていた…」
写真が見つかりませんでしたが、ボリスの記事も以前コチラで紹介しました。この展覧会は私にとって、パリ、ロンドンで見た現代アートをもう1度振りかえることができる素晴らしく凝縮されたいい展示だったのです。



⑨カンディーダ・ヘーファー「ロダン美術館、パリ Ⅱ」
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私が紹介したロダン美術館はこちら。自分が撮った写真と圧倒的に写真の質が違うので、この作品を見たときは笑ってしまいました。



⑩畠山直哉「ブラスト♯5707」
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石灰岩採掘現場でのダイナマイトによる発破の瞬間を爆破したところの写真だろうです。この作品は圧倒的な男子が憧れる格好よさ、スケールの大きさを感じました。ワクワクさせてくれるあの感じを取り戻します。



⑪米田知子「空地 Ⅰ」
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無機質な郊外の風景。なはずなのに、高速道路の奥にそびえ立つ公団住宅的なビルディングが廃墟の未来を連想させました。こんなに私たちの暮らす世界は虚無に覆われているのか、と実感させられます。




2回に分けてお送りした国立国際美術館の「コレクションの誘惑」展でした。現代アートがこんなにも見やすくわかりやすい説明付きで見ることができてとても嬉しかったです。この1年間で見てきた外国のアート作品、それまでに蓄積された偏った私のアート知識がアーカイブ化されたかのような所蔵作品群にみとれて、長時間美術館に滞在してしまいました。

ゴールデンウィーク初めのART KYOTO、5月のGWの東京滞在、そしてその後に大阪の国立国際美術館を見て、アートの筋力が少しついた気がします。今度は一人一人の作家さんに注視した記事を書けたらと考えています。今後ともよろしくお願いします。



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コレクションの誘惑@国立国際美術館 をサーチ!サーチ!サーチ!1

大阪の中之島にある国立国際美術館で開かれた「コレクションの誘惑」展を見てきました。


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「国立国際美術館開館35周年記念展 コレクションの誘惑」を開催いたします。
国立国際美術館は、1970年に大阪で開かれた日本万国博覧会における万国博美術館の建物を譲り受け、現代美術を扱う国立美術館として、1977年に開館しました。その後、20数年を経て、収蔵庫が狭くなり、建物も老朽化したため、さらに美術鑑賞により適した立地条件を求めて、2004年11月に大阪の都心、中之島に新築移転しました。
今年は、万博記念公園時代から通算して35年の節目にあたります。当館では、これまでさまざまな企画展を開催する一方、作品の収集も精力的に行い、国立美術館にふさわしいコレクションの形成に努めてまいりました。開館当初は、ジョアン・ミロの陶板壁画など、わずかな収蔵品から出発しましたが、現在では、絵画、版画、彫刻、工芸、写真、映像など、約6300点もの作品を収蔵するに至りました。本展では、これらのコレクションの中から当館を代表する絵画や彫刻を中心に第1部、近年収集を続けてきた現代写真を第2部とした2部構成で、約350点を全館を使って一堂に展示します。すでに定評のある作品から国内の他の美術館には所蔵例のない斬新で意表をつく作品まで、見どころ満載です。是非ご高覧下さい。



国立国際美術館について↓
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2004年秋、中之島にリニューアルオープンした、現代美術を収集・展示する博物館。もともとは、1970年万国博覧会開催のときに建設された万国博美術館を利用し、30余年にわたって国内外の作品を収集・保管・展示を行っていたが、老朽化を機に現在の博物館がつくられた。地下3階(一部地上1階)の完全地下型の新美術館では、一部の作家(セザンヌ、ピカソ、エルンスト、藤田嗣治、国吉康雄ら)のいくつかの作品以外は、戦後の現代美術作品を数多く収蔵。毎月、さまざまな展示会を開催したり、講演会、シンポジウム、ギャラリートークなども常時行っている。建物の外観は、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしてデザインされたもの。設計は、マンハッタンのバッテリーパークにある「ワールドファイナンシャルセンターとウィンターガーデン」などを手がけた、アルゼンチン生まれのシーザー・ペリ氏。地下1階は入場無料のフリースペースになっており、多くの人で賑わう。



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とにかくこの建物が凄かったです。美術館という名のアート作品です。湾曲する鉄骨の美しさが壮観でした。



この展覧会は2フロアあり、1回で全てを紹介するのは作品量的に難しいので、2回に分けます。本日紹介するのはB2Fの「20世紀から21世紀へー現代美術の世界」です。


この展覧会の良いところは近代/現代アートをさくっとすくえて概要を把握できることにつきます。広い観点でこの100年弱の歴史がわかるなんて、私のようなアート初心者にはこの上ないほど親切な展覧会でした。お近くにいる人は是非行ってみてください。かなりおすすめです。今日はこの中から私の印象に残った作品を10点ほど紹介します。(館内は写真禁止だったので、画像は他からです)



①バーネット・ニューマン「夜の女王1」
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このミニマルアートな作品は、じっとこの作品の前に立ち続けないと良さが見えてこないと思いました。ただの板に色を塗って、線を引いただけだからです。しかし、じーっと見ているとわかってくるのです。この作品が夜の女王たる所以が、です。背景にされた紺色をじっくり見ていると深い闇の中にいる感覚に襲われます。縦長であるこの板が「木」のようにも「空気」のようにも見えてくる。そしてただの白い線が側にいる「人」の温もりを感じさせる。
これがミニマルアートの魅力なのか!と思う瞬間でした。



②草間彌生「ネット・アキュミレーション」
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この白い網を追い始めたら最後です。抜け出せなくなります。どこまでこの網の目を追ってしまう自分がいて、ノイローゼになりそうでした。草間さんは売れすぎていて、どうしても斜めに見る自分がいました。しかし、この作品を見て、やはり彼女はとんでもない作家だということがわかり、これが草間作品の魅力なんだと痛感しました。作品と対峙することですごいという感覚がわかる作品。



③ヨーゼフ・ボイス「バラなしには我々はそれをしない」
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ただの写真です。サインのあるポスター。ただそれだけ。ヨーゼフ・ボイスの作品の意味を知るには彼の根源的な活動姿勢を知らなければ楽しめません。マルセル・デュシャンと一緒ですよね。しかし、その意味を知るともう何でもアートになっちゃうので、それを楽しむのです。まさにアートは文脈であるといったわけです。コンセプチュアルアートは難解かもしれないけれど、これを楽しめるようになるとアートを楽しむ幅が広がる作品です。


④工藤哲巳「環境汚染ー養殖ー新しいエコロジー」
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工藤さんの作品には世界の終わり願望を感じます。または徹底的な自己破壊。ART KYOTOでこの国立国際美術館の課長島敦彦さんのお話を聞きました。その時に工藤さんのお話をたっぷりしてくれたのですが、みなさんが取り付かれる魅力を持つ作品だというのを実際に見てわかったのです。

1972年に作られたこの作品は蛍光色に塗られた男性器、お花は放射能に溶けた花のようにも見えて、タイトルの環境汚染という側面を強く感じさせます。



⑤ジャン=ピエール・レイノー「自刻像」
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お風呂のタイルにしか見えないグリッド状の彫刻作品。頭頂部は少し斜めにひねられています。これがこの作家さんの自分であるというわけです。まるでビルディングにも見えました。冷たくて無機質な作品を自分と現した作品。



⑥イミ・クネーベル「グレース・ケリー(Ⅳー5)」
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色の配色と構成にさわやかさを感じました。もちろん、グレース・ケリーをタイトルに持ってくるところも。現代アートは作品と作品名を含めて、完成なのかと感じることができた作品です。



⑦ヤン・ファーブル「フランダースの戦士(絶望の戦士)」
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以前紹介した彼の記事はコチラ。実際の昆虫の作品は今回初めて見ましたが凄かったです。死んだ昆虫の群れが半人半獣を形成したこの作品。像の花にうさぎの耳がくっついた人型のこの作品は薄気味悪くて仕方がなかったですが、昆虫の玉虫色の鮮やかが美しいといった矛盾を抱え込んでいました。誰が見ても強烈なイメージを残すこの戦士は私の頭の中から今後消えることのない作品になりました。


⑧ベルナール・フリズ「56.1」
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製作チームを作り、作家自身は指揮者のように製作チームをディレクションして作り上げた作品。人による不安定な線、偶然重なりあった色も仕上がりの味になっているこの作品も構成の美しさに目を奪われました。




⑨マルレーネ・デュマス「おじいさんと孫娘」
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オランダ在住の作家デュマスの表現主義的なこの作品の気になった点はじっと見ていると、何かがいびつであることに気付きます。例えば、おじいちゃんの手は赤いこと、そしてそこに注目してしまうと今度はおじいちゃんの顔が大きすぎてバランスが変に感じる事、おじいちゃんの笑みも見れば見るほど不安をあおります。作家の意図とは違う解釈かもしれませんが、私の中ではこう感じました。


⑩会田誠「滝の絵」
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バロック教会の祭壇画の巨大さ、日本の王道でもある山水画の滝がモチーフ、西洋名画やフェルメールのモデルの少女たちとポージングが重なるこの作品はパロディが下敷きになっています。パロディというかコンテキストですよね、これも一種の。ただ、会田さんが追い続けていたロリータコンプレックスとしか言いようがない少女の絵自体も漫画家 桂正和の絵を彷彿とさせます。
私が初めて会田さんの作品を見たのはガングロギャルが切腹をしている作品でした。この作品の巨大さに圧倒されました。。。凄かったです。ついポストカード買ってしまいました。



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常設展@東京都国立近代美術館を サーチ!サーチ!サーチ!2

続いて、3Fの展示と2Fの展示を合わせて紹介します。3Fの入口横に現れたのは清宮質文の「はかなきものの強さ」と名付けられた版画のフロアです。


清宮質文は大正6年に生まれた。画家を志し、昭和12年に東京美術学校(現在の東京藝術大学美術学部)油画科に入学。創作活動を始めたのは昭和28年。清宮が手がけたのは、木版画であった。版画としては多い8~10刷を重ね、色合いに深みを出している。透明感の高い水彩絵具を使うことで、はかない印象を与えている。


ふるさとの歌
ふるさと


悲しみの顔
悲しみの


さまよう蝶
さまよう


すぎゆくもの
すぎゆくもの



抽象的な細い線の人物は見れば見るほど不思議な気持ちを呼び起こします。最初に思い出したのは古谷実の漫画「ヒミズ」あたりに出てくる何だかわからない悪い心の中の怪獣みたいなものが描かれた時のキャラクターを思い出しました。だから、ちょっとこの絵を見て怖いと思ったのも事実です。しかし、よく観察すると、ぬ~ぼ~のような温かさをこの世界観に感じてくるようになる。「はかなきものの強さ」がここに描かれているというのはこのことなのかな、じっくり観察するのが楽しい版画。絵本にも通じる寓話の世界。



小出楢重(こいで ならしげ、1887年10月13日 - 1931年2月13日)は、大正~昭和初期の洋画家。

裸女と白布 1929年
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裸女は私が最も好きな対象物です。やはりヌードが絵画の基本にあるというのはいつまでも変わらないものであり、私自身もその刷り込みが消えることはありません。しかし、女性の画家が女性のヌードを描くというのはあまり聞いたことがない。そんなことを絵を見ながら思いました。



松本竣介 幼少時代を盛岡で過ごす。銀行を経営する裕福な家に育ち、小学校随一の秀才だった。エンジニア志望だったが、盛岡中学在学中の13歳の時に聴覚を失い、絵画を志した。上京して太平洋画会研究所に学び、二科展に出品し、前衛的な活動をしていたグループに属した。太平洋戦争期には戦争絵画へ向かう画壇の傾向に反対を表明し、新人画会を結成。戦後は再び制作に没頭できるようになったが、戦時中の疲労や栄養不良がたたり、36歳の若さで亡くなってしまう。

Y市の橋 1943年
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横浜市の月見橋を描いた作品。


香月 泰男(かづき やすお、1911年10月25日 - 1974年3月8日)は山口県大津郡三隅町(現・長門市)出身の画家。

告別 1958年
香月


こちらの絵は闇金ウシジマくんでおなじみの真鍋昌平が描いた映画化された漫画「スマグラー」の絵と同じだと思いました。真鍋氏にも影響を与えたのかなと想像したのです。(勿論、勝手な推測)



河原温(かわら おん、1933年1月2日 - )は、日本出身の美術家。コンセプチュアル・アートの第一人者として国際的にきわめて高い評価を受けており、日本出身の現代美術家のなかで世界的にもっとも著名な1人である。

先日、紹介した映画「ハーブ&ドロシー」にも河原さんの名前は出てきました。その河原さんの初期の作品↓

孕んだ女 1954年
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非常に怖い作品。断片的な体のパーツは何を意味しているのでしょう。のぞまない子供を孕んだという意味だったのでしょうか。中絶反対を訴えたのでしょうか?「不安」を感じる絵は人の心を揺さぶります。



昨日も紹介した山口長男 ー 転 1961年
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これは凄かった。同時代ではポロックがいる時の頃なので、やはりマーク・ロスコあたりと近い空気感を感じます。


ウィレム・デ・クーニング(Willem de Kooning, 1904年4月24日 - 1997年3月19日)は、20世紀のオランダ出身の画家。主にアメリカで活動した。抽象表現主義の画家で、具象とも抽象ともつかない表現と激しい筆触が特色である。デ・クーニングは、ジャクソン・ポロックと並ぶ「アクション・ペインティング」の代表的作家であり、抽象表現主義の創始者の一人として、20世紀美術史の上に重要な位置を占める。

風景の中の女 1966年
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まさかデ・クーニングの「女」シリーズをこのタイミングで見る事ができるとは思わなかったです。この抽象っぷりゾクゾクしました。赤の使い方がまるで血のようにも見え、怖かった。女への憎しみなのでしょうか。



岡本 太郎(おかもと たろう、1911年(明治44年)2月26日 - 1996年(平成8年)1月7日)は、日本の芸術家。血液型はO型。1929年(昭和4年)から1940年(昭和15年)までフランスで過ごし、抽象美術運動やシュルレアリスム運動と直接関わった。第二次世界大戦後、日本で積極的に絵画・立体作品を制作するかたわら、縄文時代や沖縄のプリミティブな美術を再評価するなど、文筆活動も精力的に行った。雑誌やテレビなどのメディアにも積極的に出演した。

燃える人 1955年
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みんな大好きな太郎さんの作品。太郎さんは何よりも絵が力強い。線が強い。太郎さんの意思の強さが絵に出ていると思います。



堂本右美は1960年フランス・パリ生まれ、1985年に多摩美術大学絵画科(油絵専攻)を卒業。1987年にアメリカ・ニューヨークのクーパーユニオンファインアートを卒業。1991年にニューヨークのハンターカレッジ大学院を中退、1993年にギャラリー ムカイで個展(1995年から1998年と2000年も)を開いた。

Kanashi-11 2004年
堂本


この作品は2Fにあった展示物です。1900年代初頭の作品を4Fで見て、2000年代の作品を最後の2Fで見る。その間、100年もあります。100年分の現代絵画の進歩を目の当たりにするわけです。この抽象表現も震える思いで見ました。何でこうなるのか理解できなかったから。でも、それでもこの変な線で描かれた模様が気になる。上手な絵だなと感じました。


常設展は多くの絵が年代毎に展示されているから、1つ1つの作品に関連性は少なくバラバラです。ですので、紹介も非常にしづらい。デ・クーニングの「女」だけで1つの記事が書けるだけに、サッとこのように紹介するのは惜しいのですが、行ったこと、見たことを記憶するために取り上げました。機会があるときは作家さんを1人ずつじっくり向き合う記事も書きたいとおもっています。




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常設展@東京都国立近代美術館を サーチ!サーチ!サーチ!1

東京都国立近代美術館の常設展をジャクソン・ポロック、原弘の展示を見た時に合わせて鑑賞してきました。フロアが3つに分かれていたので、今回は4Fの展示物を紹介します。



坂本 繁二郎(さかもと はんじろう、 1882年3月2日 - 1969年7月14日)は、明治後期~昭和期の洋画家である。1921年(大正10年)に渡仏し、シャルル・ゲランに師事する。しかし、フランスに着いた坂本が魅せられたのは、名だたる巨匠たちの絵ではなく、その自然であった。かつて印象派を生み、育んだ明るい光と風に虜になった坂本は、その柔らかい色彩はより明るく、鮮やかさを増した。1923年(大正12年)の『ブルターニュ』は、物の形を単純化し、色彩を重ねることで表現され、写実を超えて見る者の想像力へ訴える画法へと進化を遂げた。坂本はこの画法を用いて肖像画にも挑み、同年の『帽子を持てる女』は優しくしかも強さをも秘めた存在感を持つ女性を描き、本場の画家たちから高く評価された。


三月頃の牧場 1915年
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優しい色使い、印象派の匂いもしました。



藤島 武二(ふじしま たけじ、1867年10月15日(慶応3年9月18日) - 1943年(昭和18年)3月19日)は明治末から昭和期にかけて活躍した洋画家である。明治から昭和前半まで、日本の洋画壇において長らく指導的役割を果たしてきた重要な画家である。ロマン主義的な作風の作品を多く残している。

うつつ 1913年
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匂い 1915年
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色彩に同時代性としてフォービズムの匂いを感じました。国内の絵画も海外からの影響を受けていたことが如実にわかります。


山口 長男(やまぐち たけお、1902年11月23日 - 1983年4月27日)は、洋画家。
山口は日本の抽象絵画の先駆者である。1902年、当時京城と呼ばれた、韓国、ソウルに生まれ、19歳まで同地で過ごす。本郷洋画研究所で岡田三郎助に学び、1922年東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学。1927年、同校卒業とともに渡仏。フランスではピカソ、ブラック、それに当時渡仏中だった佐伯祐三にも刺激を受ける。また、彫刻家のオシップ・ザッキンのアトリエにも出入りし、立体的な造形をも習得に努めた。戦後、二科展の再結成にあたり会員として参加し、1962年まで二科展出品を続ける。1946年に京城を引き上げて上京。1953年、日本アブストラクト・アート・クラブの創立に参加し、1954年に会員としてニューヨークでのアメリカ抽象美術展に出品。1955年に第3回サンパウロ・ビエンナーレ、1956年に第28回ヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表として出品、その後、グッゲンハイム賞美術展、チューリッヒ市立美術館の「現代日本の絵画展」など、国外での出品も広がる。1961年、芸術選奨文部大臣賞を受賞。1982年、三雲祥之助の後任として、3代目の武蔵野美術学園学園長に就任。
典型的な作品は、黒系の地に黄土色または赤茶色系の大きな色面を配したもので、いわゆる「ハード・エッジ」の抽象絵画とは違った、温かみを感じる。


池 1936年
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30年代の日本にもあったんだ、アブストラクト・ペインティング。


和田 三造(わだ さんぞう、明治16年(1883年)3月3日 - 昭和42年(1967年)8月22日)は、明治・大正・昭和期の日本の洋画家、版画家。帝国美術院会員。

南風 1907年
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こちらの絵は私も昔、美術の教科書か何かで見たことがあったので知っていました。海の男は神話に出てくる鎧のような理想化された体を持つ男性に描かれています。


日本人画家9割の展示は名前しか知らなかった作家の作品を生で見ることができるいい機会でした。明治〜大正〜昭和にかけて活躍した日本人画家は海外の絵画の波をもろに受けていることもこの目で確かめることもできました。ルノワールの弟子だったり、佐伯祐三の描くパリの町並みにはユトリロの匂いがしたり、絵の癖もフランスから持ってかえってきたかのような日本人画家たちの活躍は見ていて楽しかったです。癖は外国なのに、描かれるモチーフは日本である。これが洋画なのかな、と感じたのです。



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LEE BUL展 -私からあなたへ、私たちだけに- を サーチ!サーチ!サーチ!

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六本木森美術館では漫画ワンピース展がありえない程の長蛇の列を見せる中、隣では韓国生まれの現代アーティストLEE BULの展覧会が開かれていました。これが昔、東京都現代美術館で行われた「身体の夢」を超えるとても素晴らしい展覧会で、読んでいる皆様にもお勧めです。




イ・ブル - 1964年生まれ、ソウル市在住。弘益(ホンイク)大学で彫刻を専攻。1990年代後半には国際的にも高い評価を受け、グローバル化以降のアートシーンの中でアジアを代表するアーティストとしての位置を確立した。
ニューヨーク近代美術館(1997年)、ル・コンソルシウム(ディジョン、2002年)、国際交流基金フォーラム(東京、2003年)、カルティエ現代美術財団(パリ、2007-2008年)などで個展のほか、欧米、アジアを中心にグループ展多数。1998年にはヒューゴ・ボス賞ファイナリスト。1999年の第48回ヴェネチア・ビエンナーレでも受賞歴がある。



Sargasso 1998
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ピンク色の妖怪?のような奇天烈なオブジェ。グロくてグロい。小さな頭のない豚が沢山ひっつきあっているようにも見えます。グロくて、怖い。



Ein Hungerkunstler - 断食芸人
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この作品は非常に好きでした。肌色のつるつるした巨大な虫のような物体。3000年代の地球にはこんな虫と4つ足のほ乳類がミックスしたような生物がいそうです。ちなみに身体の内部からはみ出ている銀色のものはスパンコールですが、はみ出た臓器がキラキラしているって、、、グロい見た目に反した美しい中身という逆説ですね。


LEE BUL は言います「私の作品にあるモンスター的要素は、分類することのできない、神秘的なものへの畏れや魅惑に触れながら、既存の様々な境界を超越することにある」と。



Cyborg Red, Cyborg Blue 1997-1998
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ミロのヴィーナスと欠けたモビルスーツをイメージさせるサイボーグシリーズです。


Cyborgだけの展示室もありました↓
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「<サイボーグ>や<アナグラム>のシリーズはテクノロジーの問題だけではなく、人間の欲望そのものに関するものでもあり、その意味では既にモダニズムの問題を扱っていた人間が未来についての理想化されたヴィジョンにいかに繰り返し立ち戻ってきたかに注目していた」 とLEE BUL。




Infinity Wall
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鏡が視覚を混乱させ奥行きのある世界を演出しています。鏡に写る自分と鋼鉄のオブジェが連続して無限の空間、インフィニティな世界の中に溶けこんでいく。架空の都市の中にいる自分を夢想させるこの作品は永遠性の希求から作られたものだそうです。



雪解け
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元韓国大統領パク・チョンヒが氷の中に埋まっています。ポリティカルアート。イ・ブルは幼少期両親が思想の問題で当局に追われていたそうです。それを子供ながらに見ていた彼女はアーティストになるしかないと考えたそう。ついこの間まで韓国の政治は独裁時代があった、私たちの日本も今非常に大きな危機にあると思います。アメリカの傀儡国家への道を邁進する野田政権。本当に終わってほしいです。TPPは通してしまう。仕分けをしたお金をアメリカへの国債に回していることが先日発覚しました。何であんな人が政治家になれるのか?属国姿勢から逸脱できる日は来るのでしょうか?



他には建築家ブルーノ・タウトへのオマージュ作品、はたまたロシア・アヴァンギャルドのウラジミール・シューホフのユートピア思想から解釈した作品もありました。この辺りはやはり現代アートにとって、コンテクストの重要性・必然性を感じました。それがなければ、世界のアート界では勝負できないという面ですね。

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今私たちが生きているのが21世紀であることを痛感させられる展覧会です。こういう今私たちがいる地点よりも先を見せてくれるアートが見たいと常々思っていたところでした。サイボーグの彫刻は安直かもしれない、ただのエヴァンゲリオンのプラグスーツに見えるかもしれない。でも、生でそのプラグスーツを見ると印象が違うんです。この世界観は日本人ならわかると思います。


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ちなみにこちらがワンピース展に並んでいた人の列↓
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GWに見に行ったので家族連れや中学生達が沢山列をなしていました。ワンピースってよくわからないんだけれど、解釈はドラゴンボールの現代版ってことですよね?大人が少年ジャンプを未だに読むような日本という国はいつまで経っても幼児性/子供であることを脱皮できないのかな、とたまに情けなくなります。大人向けの漫画というジャンルもあるから全部にそれは言えないのですが。。。



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というわけで、「LEE BUL展 -私からあなたへ、私たちだけに-」は非常に面白い展示でしたので、よかったらみなさんも見に行ってみてください。1つ1つの作品にじっくり時間をかけて向き合えるので、楽しいと思います。



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CHENMAN@DIESEL ART GALLERYを サーチ!サーチ!サーチ!

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渋谷のDIESELにある地下1Fのギャラリーで中国人女性写真家のCHENMANによる展覧会が行われ見てきました。


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中国のフォトグラファー"CHENMAN(チェン・マン)"の日本初個展「Glomorous Futurist」が、DIESEL ART GALLERYにて開催!

チェン・マンは、シンディ・クロフォード、フェイ・ウォン、コン・リーといったセレブリティが被写体となることを切望する大人気のフォトグラファー。

20代前半でデビューを飾り、独自のスタイルで中国を震撼させ、その後、パリ、ロンドンに進出した。現在は中国『VOGUE』をはじめ、数々の雑誌にて活躍中。
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館や、北京の今日美術館などにも作品が収蔵されており、昨年11月には上海現代美術館(MOCA)にて大規模な回顧展を開催。



ということだそうです。
彼女が中国のファッションマガジンVISIONの表紙を中心に活躍をし始めました。私が思ったのはもしかしたら、中国のファッション界、写真界は今90年代の東京の女性写真家ブームのようなことが起こっているかもしれない、と思いました。展示作品をご覧下さい↓


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ファッション」な世界観です。これが受け入れられる理由は中国出身のフォトグラファーであったこと、デジタルを操れ、写真を変幻自在に加工できるいい時代だったこと、女性だったこと、さらに作家自身がファッションアイコンになれる素材を持っていたこと(I-Dにフューチャーされるほど)が挙げられるでしょう。この時代、このタイミングだったからこそ、フックアップされたことも間違いありません。モデルも中国人モデルを使って表現できる部分も強みの1つです。


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私はファッションに対して5年ぐらい前から疑心暗鬼でしたが、この1年ぐらいはそれがさらに加速しています。どうしても厳しい目でファッションを見てしまうのです。それはファッションにおける世界観の軽薄さが挙げられます。ヘルムート・ニュートンやニック・ナイトレベルじゃないと満足できないなんて、強欲にも程がありますが。。。


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簡単な気持ちで見るのはいい展覧会だと思います。第一、ファッションブランドディーゼルでやっているぐらいなのですから、それぐらい気楽な気持ちで見るといいでしょう。そう思うと軽い写真たちも、中国の見た事のない新しいデジタル表現と捉えることができるはずです。作家自身も美術大出身のエリートですしね。やっぱり、学歴重要だよな、そして自分がアイコンにならないとファッション界では売れないよなと思いました。


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東京には多くのギャラリーが散らばっていると実感します。以前は固まった場所にしかなくて、美術関係の人しか身近でなかったはずのギャラリーも今ではファッションと絡んだり、とても身近なものになっています。パリのギャラリーのように「厚み」はないかもしれませんが、フレッシュさはあると感じています。東の端っこにある日本という国は欧州、アメリカから見て遠い国です。彼らから見たら私たちの日本は第3国に見えるとも思えるのです。でも、それでも日本は頑張っている。カルチャーの面ではとんでもない程の努力家だと思います。

そりゃ、外国のアーティストを呼ぶとお金がかかるから、クラブの入場料は海外の4倍はします。バカらしいけれど、でも、ちゃんと呼んでくれるオーガナイザーはエライですよ。ありがとうございます。美術も本当に凄いものは海外の巨大美術館に収蔵されているから、何かの折の時にそれらが来日した時以外は見ることはできません。それでも、美術館にそれらが来た時は長蛇の列です。こんな美術愛好家が沢山いる国は日本だけと言われるのも当然です。

日本は何においてもアベレージが高いです。それは間違いない。そんなことをこのチェンマンという新進写真家の展示を見て感じました。しかし、チェンマンに対抗できる世界へ向けた若者カルチャー(この場合、ファッションを指します)が日本では「きゃりーぱみゅぱみゅ」だという現実に関してはちょっと辛いですね。。。自国のカルチャーもがんばろう、日本。



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ダミアン・ハースト"NEW SPOT PRINTS"を サーチ!サーチ!サーチ!

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ダミアン・ハースト(Damien Hirst、1965年7月7日 - )は、イギリスの現代美術家である。ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)と呼ばれる、1990年代に頭角を現してきたコンテンポラリー・アーティストの中でも代表的な存在である。特に"Natural History"という、死んだ動物(鮫、牛、羊)をホルムアルデヒドによって保存したシリーズが有名。

1991年に初の個展を開く。そのときまでには、巨大なガラスケースや死んだ動物、薬品瓶などを作品に使用して生や死を省察するスタイルは確立されていた。同時に、白いキャンバスにカラフルな色の斑点を規則的に配する"スポット・ペインティング"も描いている。この"スポット"は、覚醒剤の錠剤の暗示であると言われている。
輪切りや腐敗状態で放置された動物を扱う作品は不可避である生や死を考える意図があったが、残酷さへの批判や芸術品には見えないなどという多くの非難も呼んだ。イギリス国中にその悪名がとどろくようになったハーストは、1993年イギリス代表として国際美術展覧会ヴェネツィア・ビエンナーレに出展、縦に真っ二つに切断された牛と子牛をホルマリン漬けにした作品"Mother and Child, Divided"を出した。この作品で1995年にはターナー賞を受賞している。
2000年代までにはイギリスでも最重要の芸術家とみなされるようになり、オークションや新作の販売価格は、現存する美術家の中でも最も高価な内の一人に入っている。



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昨日紹介したギャラリーのすぐ隣でダミアン・ハーストのスポット・ペインティングシリーズの展覧会が行われていました。


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8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryのオープニングエキシビションとして、ダミアン・ハースト 「New Spot Prints」展を開催致します。現代を代表する最も有名なアーティストの一人、ダミアン・ハースト。90年代初頭に発表した、巨大なサメをホルマリン漬けにしたセンセーショナルで挑発的な作品等が、美術界はもちろん多くの人に衝撃を与え、表現の新たな可能性を確信させるとともに、YBA(ヤング・ブリティッシュ・アーティスト)の代表格として現代美術史に名を刻みました。生と死をテーマにした一連の作品と並行して、合理的でシステム化を徹底した作品世界を生み出し、その代表作の一つである「スポット・ペインティング」シリーズでは、インタラクション(相互作用)をテーマとして、白のキャンバスにカラフルな色のスポットが規則的に配置され、相互に無限に関係しあう作品を作り出しています。このスポットは薬の錠剤を暗示するとも言われ、作品名は「プロブコール」(抗酸化剤)や「マンガンクロム」(塩化マンガン)など、すべて化学物質や薬物の名前になっています。今年の4月4日から、英国最大の現代美術館であるテート・モダンにて大回顧展も開催されています。
 彼の「スポット」シリーズ新作木版画を、8/ ART GALLERY/ Tomio KoyamaGalleryにて是非ご高覧下さい。



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このスポット達はドラッグ、薬の色だそうです。ちなみに草間彌生さんがダミアンのこのシリーズにドットを使ったのは私が先よ!とおっしゃった逸話があるそうです(美術手帖より)。


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私が好きだったのはオレンジ1色のこちら↓
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日の丸を連想せざるえないかもしれませんが、単純に1色の丸という形態がこれ以上ない強さを誇っていると思いました。すなわち私たちの国の簱はとんでもないほど、強く、美しい形態を持っている。完璧な国旗だと改めて(改めなくとも)思うわけです。



この作品はドラッグカルチャーがあるイギリスならではの作品とも言えるかもしれません。80年代後半〜90年代のイギリスはクリミナル・ジャスティス法ができるほどのレイブ/ダンスカルチャー全盛期。プライマルスクリームのカムトゥギャザー、マイブラッディバレンタインのラブレス、アンダーワールドのボーンスリッピー、アシッドハウスなんていうぐらいですから、その文脈からこの作品が出てくるのも当然だよな、と考えるわけです。
それを受け入れる土壌もイギリスにはある。(多分、ニューヨークにもあるけど)


これが日本だと「ない」ですね。日本にだって、アンダーグラウンドではそういったカルチャーはあるでしょうが、絶対にそれが表に出てくることはありません。これが文化の違いですね。日本からシューゲイザーバンドが生まれない理由もそこにあると私は思います(しかし、フリッパーズギターのヘッズ博士の世界塔は素晴らしいシューゲイザーアルバムですが)。



こちらは2011年版のカムトゥギャザー。当時ボーカルのボビー・ギレスビーはエクスタシーでヘロヘロになりながらライブで歌うのが有名だったとか。もちろん、お客さんもヘロヘロ。みんな、ヘロヘロ、そしてハッピー。それがセカンド・サマー・オブ・ラブ。


私はセカンド・サマー・オブ・ラブが終わった頃に思春期を迎えたので、このあたりのカルチャーは全て後追いです。凄く悔しかった。そのカルチャーの渦にいたかったです。日本ならバブル全盛期。芝浦にゴールドがあって、オープニングに像さんを連れてきて披露したパーティーがあった頃です。アンディ・ウォーホールやバスキア、ロバート・メイプルソープは死んだけれど、バカみたいなことが許された時代。ストーン・ローゼスもバカだったし、ブラーとオアシスが対立軸を作ってた。


過去を振り返るなんて今を生きる私たちにとってはとてもバカげたことかもしれないので、あまり振り返りたくないのですが、今の自分がその時代にタイムスリップしてみたい、そんなことを思い返させる展示がこの「NEW SPOT PRINTS」という展示でした。


全部、夢の中みたいなマイブラの名曲SOONのPV。




昨日は多くの方にこちらのボタンを押して頂き、本当にありがとうございました。ブログを書く気力も増し、本日2つめの記事をアップしました。これからも読んでくれている皆様に楽しいと思える記事になればと思います。人気ブログランキングに参加しております。下記リンクをポチッと1回クリックして頂けますと励みになります。→ 人気ブログランキングへの応援はコチラをクリック
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Cristal Chaos@渋谷ヒカリエ8を サーチ!サーチ!サーチ!

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渋谷ヒカリエはオープンしたてだったので、かなり沢山の人が来場していました。建物はモダニズムだし、格好いいと思うのですが、アートフロアの「8」以外の入っているテナントは正直魅力が少ないです。東急がんばってください。多分、10年後は苦しいのではないかな。。。商業施設として弱いです。ターゲットが見えにくい。中庸を狙ったとしても、あまりにも凡庸すぎる。アートスペース「8」の8Fのセンスは良いだけに継続してほしいし、残ってほしいのですが、どうなるでしょう。今しか人入らないだろうな。



ヒカリエにある「8」 のコンセプトから↓

半世紀前、多くの人びとの生活に革新的な影響を与えた「東急文化会館」のDNAを引き継ぎ、クリエイティブな才能を社会につなぐことを目指した複合スペースです。約170㎡の多目的スペース「コート」を中心に、ミュージアム・アートギャラリー・ワークスペース、渋谷の街を一望できるカフェ、デザインショップから構成されます。人びとが集い、創造的な活動を行いながら交流する、アジアにおけるクリエイティブのハブとなる施設をめざします。


ということだそうです。渋谷駅目の前に気楽に入れるギャラリーがある、D&D APARTMENTがセレクトした地方のセンスのいいアイテムが買えるなど、ただふらりと来ただけのお客さんにもアートやデザインの入口として、「8」はとても良い環境が揃っていると思います。これをきっかけに色んな人がよりアートにも興味を持つ可能性が広がります。



小山登美夫ギャラリー(こやまとみおぎゃらりー)は東京都の現代美術ギャラリー。
銀座にあった西村画廊の勤務の後、1989年から1995年まで白石コンテンポラリーアートでの勤務と一貫して現代美術を扱う画廊で働いた経験を持つ小山登美夫が1996年に江東区佐賀町にあったクラシックな食料ビル2階に開廊。
奈良美智、村上隆を始めとする同世代の日本アーティストの展覧会を多数開催するとともに、同世代の国外アーティスト、トム・フリードマンやトム・サックスなどを日本に紹介する。
近年はもの派の代表的な作家である菅木志雄やフルクサスにも参加していたコンセプチュアルアーチストのオノ・ヨーコなどのベテランのアーチストの展覧会も積極的に行うようになってきている。
またオープン当初より、海外のアートフェアへも積極的に参加。日本アーティストの実力を世界に知らしめるとともに、マーケットの充実と拡大にも大きく貢献する。
2003年1月より中央区新川、2005年11月より江東区清澄白河にて営業。
2008年には京都には京都市下京区にタカイシイギャラリーと共同で建物を借り、小山登美夫ギャラリー京都を開廊。
現代美術市場の拡大のため三菱地所が行っているアワードの審査員を引き受けるなど、幅広く活躍している。




そんな小山さんのがディレクションした第1回目のイベントは4人の展示でした。

「透明な混沌/Crystal Chaos」小山登美夫ディレクション を渋谷ヒカリエで見てきました。


カオスの状態でも透明感のある存在、未来を見渡せるような存在としてのアーティスト達の現場をみる企画展。異なるジャンルの表現が出会い、新しい価値を生み出します。青木克世が磁土の彫刻、大野智史がプリズムをモチーフにした絵画、華雪が書の作品、青木良太が陶器を出展し、生け花の片桐功敦が青木の花器に花を活けるなど、アーティスト同士のコラボレーションも行われる予定です。



青木克世さんの作品↓
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アールヌーヴォーの匂いのする彫刻作品。


大野智史さんの作品はカラフルなペインティング作品。
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実は昨日、草間彌生さんの網膜な作品を見て来たばかりで、その印象とこの大野さんの作品がリンクしました。大野さん自身そこは意識していないのかもしれませんが、私の中でコンテクストとして草間さんの作品が思い出されたのです。


ごめんなさい、この石が誰の物か思い出せない。。。
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しかし、この石が素敵でした。何ででしょう。彫刻作品を沢山パリで見て来たから、「石」の力強さに魅力を感じるのです。ただそこにあるだけで強さを見せるのが石の凄さなんでしょう。



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このギャラリーは写真を自由に撮る事ができました。ありがたいかぎりです。こうして私のような人材が拡散していくこともあるので、効果もきっとあることでしょう。明日はダミアン・ハーストです。



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ESPACE LOUIS VUITTON TOKYOを サーチ!サーチ!サーチ!

エスパス ルイ・ヴィトン東京における初のグループ展となる『Cosmic Travelers –Toward the Unknown(コズミック・トラベラーズ ― 未知への旅)』では、原口典之、佐藤允、塩保朋子、高木正勝、渡辺豪の最新作を展示します。



エスパス・ルイヴィトンは今年の2月にパリ本店の方をみてきました。その内容はコチラ。今回は表参道のショップ最上階にあるこちらに↓

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まず最初に現れたのが原口典之さんの作品。黒い水たまりのようなものは重油です。重油に反射して表参道の町並みと作られた造形物が溶け込むアート。
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私たちはこの重油に映る町並みを見て何を思うのでしょうか。単純に重油そのものが美しいと感じるかもしれません。重油は産業廃棄物として古くから問題になっており、その重油に対して、そこに思いを馳せることでしょう。必要のないと思われているものが最大限に美しさを放つことに。
そして、写る町並みの美しさを感じ、同時に相反するかのように乱立しすぎな建築物たちを見て、ある人はサイバーシティトウキョウを感じるでしょうし、ある人はこんな街何も美しくなんてない、と感じることもあると思います。

この作品は「人の想い」を映す作品なんだと、私は感じました。




続いて壁に現れたのが佐藤充さんのドローイング作品↓
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天井から吊るされた8メートルもの巨大な作品は塩保朋子さんによるもの。空けられた穴によって、天井に写る影がまるでドラゴンボールに出てくる神龍のイメージと個人的に重なりました。何か現れそう↓
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こちらは渡邉豪さんの映像作品の1コマ↓
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高木正勝さんの映像作品はギャラリーとは別に1F入口の長方形のモニターに映し出され、買い物をしてお会計を待つお客さんたちに眺められていました↓
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高木さんは映像作家としても有名ですが、私は電子音楽のミュージシャンとして彼の音楽の活動もとても好きです。映像と音楽はリンクしていること感じます。


高木 正勝(たかぎ まさかつ、1979年 - )は京都府出身の音楽家、映像作家。
自ら撮影した映像の加工やアニメーションによる映像制作と、長く親しんでいるピアノやコンピュータを使った音楽制作の両方を手掛けるアーティスト。国内外のレーベルからのCDやDVDリリース、美術館での展覧会や世界各地でのコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開している。オリジナル作品制作だけでなく、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加、UAやYUKIのミュージック・ビデオの演出や、芸術人類学研究所、理化学研究所、Audi、NOKIAとの共同制作など、コラボレーション作品も多数。
2009年のNewsweek日本版で、「世界が尊敬する日本人100人」の一人に選ばれるなど、世界的な注目を集めるアーティスト。




ヴィトンギャラリーの帰りには、高校時代に沢山着ていたクリストファー・ネメスへ。この縄のマークをみると90年代のロンドンストリートカルチャーへの憧れを思い出します↓
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ネメスさんがいなくなり、お店があるか実は心配してました。続けておられたようで嬉しかったです。今度行く時は何か久しぶりに買おう。そう思いました。




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ハーブ&ドロシーを サーチ!サーチ!サーチ!

このブログを読んでいる皆様にお勧めしたい映画/DVDがこちら↓ (ちなみにツタヤでレンタルされているので、お近くの方は是非)

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「ハーブ&ドロシー ― アートの森の小さな巨人」 です。


舞台はニューヨーク。
夫のハーブは郵便局員、妻のドロシーは図書館司書、
二人の楽しみは現代アートを収集すること。
コレクションの基準はふたつ。自分たちの自分たちのお給料だけで
買える値段であること。1LDKの小さなアパートに収まるサイズであること。
二人の慎ましい暮らしの中で約30年の歳月をかけて
コツコツと集められた2000点以上ものアート作品で1LDKのアパートはいっぱい。
しかも、20世紀のアート史に名を残すミニマルアートや
コンセプチュアリズムのアーティストたちの名作ばかり。
やがて、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼が舞い込み―-。




このお二人のお名前、噂は聞いたことがありました。身近なところではこの間行ったART KYOTOのトークショーで日本の現代アートコレクターとして有名な宮津大輔さんのお話でもこの方達の話題に自分との例えとして挙げられていました。


見事なおじいちゃん&おばあちゃん映画でした。
ドキュメンタリーのおじいちゃん&おばあちゃん映画でとても感動するものと言えば他に ヤング@ハート が挙げられます。こちらはロック&ポップミュージックをおじいちゃん達コーラスチームが歌い上げる映画↓
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まさかのソニックユースを歌い上げるおじいちゃん達↓



おじいちゃん×アートに関しての映画ではもう1つ「ミリキタニの猫」という映画も路上生活者が画家になっていくドキュメンタリーですが、真摯でとてもよかったのでお勧めします↓
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このハーブ&ドロシーも負けず劣らず感動映画です。モチーフにしたものは現代アートだから、私自身も非常に楽しめたし、現代アートというテーマでなかったとしても、ライフスタイルとはなんぞや?と考えるのにも楽しい映画の1つです。


アメリカのインディペンデント映画の凄い部分はこういったところにあるのかなと感じます。そして私はおじいちゃん、おばあちゃんが主役の映画がとても好きです。ウディアレンの「人生万歳」は何度だって見ることができます。
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ウディアレン映画に関しては良品が多すぎるので、今度別の機会に話を設けたいと思っています。



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話を戻して、こちらはハーブ&ドロシーの予告編↓です




こんな素敵な老後を送りたい。切に思います。

何か1つのことにのめり込む。こんな時代だからこそ、それがとても大切な気がします。私はハーブ&ドロシー夫妻よりもお金がないから、アートを買い集めることはできませんが、アートを色んな場所へ見に行き、記憶に留め、考えることができます。広告デザイン1つをアートの視点で見たり、建築なんて超巨大なアートじゃないですか。コンセプチュアル・アートの概念でいえば、レディメイドに対して自分の見解さえ持てば、アートになる。それを知るために図書館に通って、本を読み、美術館に行って作品に接することを繰り返す。

私が音楽に対して接したやり方、ファッションに対して接したやり方と同じようにアート、建築を学んで楽しんでいければと思ってこのブログを始めました。同時に去年から多くのアートに意識的に触れてきたので、アーカイブとして残しています。


このハーブ&ドロシーという映画は私がこれから人生に対してどういうスタンスで向き合えばいいのかのヒントを与えてくれる柔らかな気持ちになれる映画でした。楽しかったです。




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表参道並木道建築物を サーチ!サーチ!サーチ!

銀座から表参道に移動したのはルイヴィトンのギャラリーに行くためでした。しかし、ギャラリーに行く前に何より見たかったのが建築家/伊東豊雄さんが設計したTOD'S表参道


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伊東さんのせんだいメディアテークはまだ見る事ができていないので、せめて何か1つだけでも彼の設計したものをみてみたい!そう思ったのはこの記事を書いたからでした。


実際にこの建物を見ると非常に複雑なガラスの面に注目しました。ガラス加工大変だっただろうと思われます。そして伊東さんのおっしゃるように確かに白い木の枝のような外観は圧巻でした。下から見上げたときよりもそれがよくわかったのが、なんと今回紹介するヴィトンギャラリーの窓からこのTOD'Sを見る時です。はっきり言って、ヴィトンギャラリーのアートよりもこちらからの眺めによる東京・表参道の建築アートに注目がいきました。それだけ、表参道の建築物は凄い!ということを今ようやく実感しています。携わった建築家を挙げるだけでも、目眩がするほど沢山です。



最近出来た原宿GAP跡地の東急プラザ表参道原宿は新世代建築家NAPの中村拓志によるもの
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安藤忠雄の表参道ヒルズ こちらは内部の外の勾配に合わせたスロープが有名で美しさを演出していますよね。
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隈研吾のONE表参道 こちらはLVMHグループの商業&オフィスビル。オフィスの方に行ったことがありますが、「凛とした」美しさを建物の雰囲気とLVMH社の社員さんに感じました。
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向かい側の建物にはMVRDVのGYRE ブランドの名前をショップは全面に出さないでほしい!と思ってしまう建築物。設計はヘンテコで格好いいのに。邪魔してるんだよな、、、各ブランドの文字が。。。
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伊東豊雄のTOD’S表参道
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そのまま真っすぐ突き進むとヘルツォーク&ド・ムーロンのプラダ表参道ブティック。 なんていう輝き。ノーマンフォスターが設計したロンドンのガーキンを思い出してしまうけど。
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青山通りを右に曲がれば槙文彦のスパイラルビル
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世界各国には沢山の格好いい有名な建築家たちが作ったビルがありますが、こんなただの1本の並木道にここまで世界的な建築家達の設計が揃う道はあるのでしょうか?これはもう、パブリックアートそのものな気がします。外国の人が東京は凄いって言っている意味の1つがここにも現れているのでしょうね。みなさんが好きな雰囲気の建物はこの中にありましたか?私はMVRDVのGYREかな。



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佐内正史「ラレー」展を サーチ!サーチ!サーチ!

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佐内正史さんは私の中で好きな日本の写真家の1人です。といっても、佐内さんの撮るストリートの空気感が好きなんです。誰でも撮れそう、手が届きそうと思われる写真は若者の憧れの対象になりやすい。当然といえば当然のことなのですが、実際はやっぱりそんな撮れそうで撮れるわけのない写真表現をしておられるわけです。


佐内正史 - 1968年 静岡県静岡市出身。写真家。24歳で写真を始める。写真集『生きている』でデビュー。CMをはじめとした映像にもその活動を展開。映画『ジョゼと虎と魚たち』では劇中使用写真を担当。ロックバンド、くるりのアルバムジャケット写真も手がけている。



そんな佐内さんの恵比寿Nadiffの展示は「ラレー」
「ラレー」って何?



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ラレーとは、「らーめん」と「カレー」のことである!!



正直、ギャラリー内部に入って写真を見てびっくりしました。カレーとらーめんの写真じゃないか、と。ただ、それぞれが交互に並べられている。それだけの展示。

確かに佐内さんの写真表現には沢山の形があります。パチンコ台のエヴァンゲリオンの台を接写して撮った写真はデコトラの色彩感覚に既視感を感じたし、私自身エヴァンゲリオンのサブカルチャー具合にはやられた1人でもあるので、あの写真集はツボでした。

しかし、今回はラレーですよ。
格好よくお洒落な空気をまとうカレーとラーメン達。格好いいカレーって何?格好いいらーめんって何?

言ってて私も謎極まるばかりなのですが、確かにそれらには雰囲気があるんですよね。でも、その写真を見たからといって、ラレーをその後食べにはいく気がしなかった。ただ、それだけの話。それぐらいの話のスケールがラレーには似合います。

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Nadiffの地下のこのギャラリーは相変わらずなんか寂しい感じがします。地下感が凄いからでしょうね。
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今回も佐内さんの自家出版「対照」レーベルから
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写真って、いったいなんなのでしょう。
中平卓馬さんは「記録」するものだと語りました。今、写真の文献、近代/現代芸術の図書をまとめて並行に読んでいるところなのですが、好きだった写真や芸術にのめりこむほど、よくわからないモヤモヤが増えてくるばかりです。学習することで知識を深めて、鑑賞したものへの感動を増やしたいと考えています。

ラレーにだって、感想はあるはずだ!そう自分に言い聞かせて言葉を紡ぎたいのですが、、、。写真としてこの対象物に向き合っていたのか、食べたものの記録としてのものなのか、考えても答えはでないのです。私だけの感性でこの写真を見た感想しか言えない。これもまた真理なのだろうな。ラレーをみて、ラレー食べたいとは思わなかった。らーめんもカレーも重すぎて、今は緑などフレッシュな野菜を中心に食べ物を食べたい気分です。これが今回の感想かな、です。




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Nerhol@Limartを サーチ!サーチ!サーチ!

銀座DIORを去った後、恵比寿へ。アートユニット Nerhol という方達の展覧会が恵比寿Limartで行われたので、近所のサングラス屋さんコンテュニイエと合わせて行ってきました。


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Nerhol - アイデアを「練る人」田中義久と、「掘る人」飯田竜太のふたりによって、2007年に結成されたアートユニット、ネルホル。グラフィックデザイン、現代アートという異なるふたつの視点から紙や文字をとらえ、「アート」「デザイン」といったカテゴリを無効化する強度を持った作品を生み出してきた彼らはいま、構想期間1年以上という新作を、東京・Limartで展示中だ。今回のテーマはポートレート。3分間連続してシャッターを切り続け、そこで撮影された膨大な数のポートレート写真を重ね、その束から紙の彫刻を作っていく。約4年ぶりの個展となる本展では、「ポートレート」をテーマにした新作27点が展示されている。


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「紙の彫刻」って何?この写真の歪みって何?そんな疑問ばかりをギャラリーの中で写真を見ながら感じていました。そして奥の部屋には実際の「紙の彫刻」作品がエディション販売していました。その様子がこちら↓


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この写真を見たら、紙の彫刻の謎が少しは明かされたでしょうか?

私も現物を見て納得したのでした。それにしても、この歪みってぷりはスゴイです。Photoshopで作った歪みとは違う異質さ。制作は台紙なしで束ねた紙にカッターで1枚1枚切っていくそうです。下の紙が切れそうと思うのは素人考えで(リムアートの方にその質問をしたのは私です)、ネルホルの「掘る人」の飯田さんはそちら方面のプロとの事で制作に問題なしとのこと。私はとても不器用でカッターで紙を切ると必ず曲がってしまうだけに、手先が器用な人に憧れます。


肖像写真を撮る、紙を重ねる、紙を切る、そして出来上がった彫刻作品を撮るといった、現代アートの広がり方、サンプリングの方法を垣間みることのできた展示会でした。


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LADY DIOR AS SEEN BYを サーチ!サーチ!サーチ!

銀座について、日動画廊→メゾンエルメスと続き、ディオールが建築家ピーター・マリノの設計で改装を行った和光並木会館の「LADY DIOR AS SEEN BY」展をかなりじっくり時間をかけて見てきました。


外観からこれです↓
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こちらは名和晃平さんの作品。


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DIORらしいラグジュアリー感がヴィジュアルだけで伝わってくると思います。この写真のバッグと同じものが室内で展示されていました。ちなみに館内は自由に写真を撮らせてくれるため、お気に入りを写真に収めることができます。では、早速私が気に入った作品を抜粋して紹介します↓


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Vincent Beaurin!覚えていますか?私が以前こちらの記事で紹介したフランスの作家さんです。特徴的な石のアート。これもうDIORじゃなくない?という判断は別にして、彼らしい作風に先日まで住んでいたランビュドーの町並みを思い出しました。


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ヨナス・アカーランドといえば、映画SPUNでもおなじみですが、これも全くDIOR感がなし。ギャング(らしき風貌)がDIORを持つことに昨年のロンドン暴動を思い出しました。その頃私はもろにロンドンにいたので、夜歩くの怖かった。。。Whitechapelのテスコ窓割れてたし。。。


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続いてはモルガーヌ・シェンベール。コンクリートと一体化したバッグどうやって持ち上げましょうか?


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ご存知ティム・ウォーカー。喜劇映画を彷彿とさせますね。


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パオロ・ロベルシは記念に撮っておきました。


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ミカエル・ヤンソンのイギー・ポップ。女装してるけど、相変わらずなステロイド風なアメリカンマッスル。


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オリンピア・スカリーの作品は大理石にバッグが埋まってました。


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もう1つオリンピア・スカリー。破けたバッグ。


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リサイクルグループの作品は爆破されたかのような作品。


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スーザン・ヘフナの金属感はスカスカな未来について考えました。


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ギムホンソックのこちらはただのごみじゃないかと思うのですが、実際はアートの文脈から捉えないとこの作品の本質は探れないですね。どんな文脈でこの作品になったのか。思いを馳せ想像するだけでも楽しくなりそうです。コンセプチュアルな主題を考えることに向き合う作品。


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ピーター・マカピアの作品はバッグが溶けてなくなったかのような連想をさせます。私には溶ける=メルトという社会性を帯びた作品に感じました。


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ロリス・チェッキーニの作品は更にバッグが溶けています。



他には、ブルースウェバー、エレンヴォンアンワースなどのファッション写真家の写真が多数、ジョンキャメロンミッチェル、宮永愛子、名和晃平など有名なアーティストの方々の作品が展示されてました。ちなみに地下にはジョンキャメロンミッチェルやヨナスアカーランド(with フランツフェルディナンド)など、マリオン・コティヤールがミューズとなるLADY DIORの映像作品が流れていました。その中の1つがこちらです↓






アーティストにバッグを改めて作り直してもらうと、その作品のほとんどが「破壊」に向かっている気がしました。DIORを壊すということを意図しているのか、消費社会を壊すと言っているのか考えさせられる部分もあります。
現代アートは文脈ありきなので、これらを作ったアーティスト達はDIORの意図に沿う壊し方をしたと見せかけ、本質的にはDIORを壊すことに力を入れたのではないかと思えた展覧会でした。楽しかったです。



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MAISON HERMES FORUMを サーチ!サーチ!サーチ!

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銀座のメゾンエルメス8Fで開かれていた展示は山口晃さんの”TOKIOREMIX"。先日行ったART KYOTOのミズマアートギャラリーでも実は展示をされていました。その時にミズマのキュレーターの方からこちらのギャラリーで作品展示をしているというのを聞いて、見に行く事になりました。


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山口晃は1969年生まれ、群馬県桐生市に育つ。東京藝術大学では油画を専攻し、1996年に同大学院美術研究科絵画専攻(絵画)修士課程修了。卒業後、日本美術史と大和絵の深い造詣と精緻な技術をもとに、時空の混在し、古今東西様々な自称や風俗画、卓越した画力によって画面狭しと描き込まれた年鳥瞰図や合戦図などが代表作。2001年には、第4回岡本太郎記念現代芸術大賞優秀賞を受賞。近年では美術展のみならず、 書籍や新聞挿絵、パブリックアートなど、活躍の幅を広げている。


展示作品は3作品。私は山口さんはペインティングの方だと思っていたので、入って最初に見たオブジェを作られていたことが意外でした。


こちらが8Fに到着してすぐに現れる電柱オブジェ。
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1.忘れじの電柱/2012


こちらは部屋の作りがわざと曲がっているため、バランスを保って作品を見る仕掛け小屋。昔、山口さんがとしまえんでトリックアートの楽しさを感じたものを再現したそうです。
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2.正しい、しかし間違えている/2012


山口さんの描く東京↓
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3.Tokio山水(東京圖2012)/2012



日本の現代アートの芸術家の殆どが東京芸大か京都市立芸大を卒業しています。芸術家も学歴社会だよなと実は思うんです。学歴なんていらないよという側面確かにあると思います。実際アートを学ぶことって楽しいし、それのマスターコースまであるのですから、好きだったら一番学びが充実していそうな学校を選ぶでしょうし。エルメスのギャラリーに選ばれる作家さんというのはある意味ファッション的な側面があると思うのです。山口さんの作品は日本をいつも再定義しているし、それをとても現代的に洗練された作品になっているのでお洒落で品のあるエルメスからお声がかかるのも納得という具合でした。



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日動画廊に続いて、本日、2つめの記事UPです。引き続き応援して頂けますと幸いです。人気ブログランキングに参加しております。下記リンクをポチッと1回クリックして頂けますと励みになります。→ 人気ブログランキングへの応援はコチラをクリック
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日動画廊を サーチ!サーチ!サーチ!

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大きい美術館を中心に回っていた東京アート巡りですが、この日は小さなギャラリーを中心に見てきました。まず最初に向かったのは銀座です。


銀座に着いて、地上に上がった出口のすぐ隣にたまたま日動画廊がありました。本来の目的はエルメスギャラリーだったのですが、目的地に一番近い出口の隣にあの日動画廊があったのが驚きでした。
まさか自分が銀座の有名画廊をパリで気楽に見たギャラリー巡りのように入るようになるとは思いも寄らなかったのですが、おじさまおばさまが眺める風景画の観察する中に私も混じってみました。もちろん若いお客さんは私だけでした。みなさんも伝統的な日本の画廊にも行ってみましょう。身が引き締まります。


このたび日動画廊ではゴールデンウィーク期間にあわせ特別常設展を開催いたします。
物故作家から、現代巨匠、期待の新人まで選りすぐりの作品を展示、また牧野虎雄、高畠達四郎、石川滋彦、桜田精一各先生方のブースを設け、初夏にふさわしい爽やかな作品を取り揃えました。
ご来場をお待ちしております。


という常設展以外の特集でこの中で一番好きだなと思ったのが、「石川滋彦」さんの風景画でした。

昭和7年 東京美術学校卒。岡田三郎助に師事した。同13年、14年文展特選。同22年新制作協会会員になる。同61年長谷川仁記念賞を受賞した。主に水と緑をテーマにした風景画を制作した。平成6年(1994年)東京で歿。


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私にとって画廊って、敷居の高いイメージがありました。見た目が美術を学ぶ美大生にでも見えないと、絵を買うように見えない客は冷たくあしらわれるのでは?的不安があるにはあるので。でも、絵に興味があるから画廊に足を運んだわけですから、そんな不安は本当はいらないんですよね。ちっぽけな心さらば!です。


ミズマアートギャラリーのミズマさんがtagboatが出しているフリーマガジンで語っていました↓

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「明治以降、美術に限らず、あらゆる分野で外来文化をひたすら受容する立場にあった日本。もちろん、三潴氏も若い頃から、西洋哲学や欧米のアートに触れ、享受してきた世代だ。しかし、ある時から、それらは欧米の文化をそのまま翻訳しただけのものであり、所詮は真似事でしかないことに気付きはじめた。」


と語るわけです。確かに私がこの東京訪問の各近代美術館の常設展を見て感じた部分の1つでもあります。この日本の作家さんマティスっぽいなとか、ドリッピングだけど、これってポロック?とか。勿論、近代美術館に所蔵されるほどの大先生でもあるわけですが、その方達でさえも翻訳ではないかと疑ってしまう部分があるわけです。


東京都現代美術館の常設展ではボランティアによるギャラリートークを聞きました。日本での「現代アート」を説明するためにおっしゃったのが、既存の今までの画壇の作家さんとは別の切り口で始めたのが日本の現代アートの始まりです。画壇の方達とは別の流れを起こしたと。どちらが上というわけではないとおっしゃっていましたが、現代アートはコンテクストの世界で知的なゲームです。だから、知的な方達が知的なゲームに高いお金を払うスタイルがある。その原理よくわかります。実際に頭の中で考えて見るアートの面白さが私もわかってきた頃なので。


日動画廊に展示されている作品は伝統的な日本の作家さんの描く「洋画」でした。牧歌的な風景に心も癒される。色んなアートの方向性を見ることができる日本は日本で楽しい場所だなと思うのでした。


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東京都現代美術館を サーチ!サーチ!サーチ!

常設展会場の外の廊下に飾られた作品はヤノベケンジさんのこちら↓
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なんというおふざけアート、、、。子供の遊び心を大人になっても持続し続けるヤノベさんらしい作品ですよね。ロッキング・マンモスという作品名から多くのことも連想できるので、着眼点は流石だなと思います。色んな方向の批評が可能。



東京都現代美術館の常設展も見てみました。こちらは毎日14時~15時の1時間「ボランティアによる常設展示ギャラリートーク」が開催されているそうで、それにちゃっかり参加して、美術を学んだギャラリートークをする方と一緒に館内を回り、わからない部分などには質問をして、お勉強に励みました。


入ってすぐに現れるのが韓国のアーティスト Suh DoHoさんのこちらの作品↓
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素材は布でできていて、ワイヤーで吊って展示されています。インパクト大!



場内に入って説明されたのがアート集団「実験工房」についてです。山口勝弘さんのガラスの作品を見て、武満徹さんについての説明を聞き、北代省三さんの作品を眺めて、今回の常設展の特集展示をしている同じく実験工房のメンバーであった「福島秀子」さんの展示に回りました。


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こちらは実験工房メンバーの山口勝弘さんの作品↓
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同じくメンバーの北代省三さんはこちら↓
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具体美術協会、フルクサスのメンバーをそれぞれ紹介していきましたが、最後に紹介するのは「実験工房」。この時代の日本人のアート活動は振り返られた今、とても目を見張るものがあったのですね。


福島秀子は、1940年代末より80年代末まで、絵画を中心に発表し続けた作家です。福島の作品では、スタンプ が重要な要素となっています。様々なものを素材にして紙やカンヴァスに押されたスタンプは、運動感に満ちた 筆触や、陰影に富んだ色彩とともに幾層にも重ねられることで、絵画空間に独特の響きをもたらしています。 その絵画世界は、1957年に来日し、「アンフォルメル(未定形)」という美術運動を主唱したフランスの美術評論家 ミッシェル・タピエに激賞され、ヨーロッパで開催された展覧会に出品を重ねました。「アンフォルメル」とは、未だ この世界のどこにもないものを行為とマチエールによって創ろうとするものですが、タピエは福島の作品のなかに、 未知のものに向かって生成されるイメージの力を見出したのでしょう。そうした画家としての活動の一方、彼女は、 当時の前衛的なグループにも積極的に関わりました。1951年、創立メンバーとして加わった「実験工房」は、美術 と音楽を中心として、ジャンルを横断した総合的な空間(環境)の創造を目指すものでした。福島はこのグループ の発表会で、新しいメディアを使った映像作品や舞台衣装、装置等を手掛けています。こうした福島の独創的な 営みを回顧する試みは、これまでそう多くはありませんでした。このたびの展示では、多数の未発表作品を含む 新収蔵作品を中心に、最初期から晩年に至るまで、福島の追い求めた表現の世界を探ります。

福島秀子の参加した「実験工房」は、1951年に結成されたグループです。グループの活動の一端を、作品・映像・資料によ り紹介します。
出品予定作家:大辻清司、北代省三、駒井哲郎、山口勝弘ほか


実験工房は日本のフルクサスだったんだろうなと思います。



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写真撮影が禁止だったので、画像の紹介はできませんが、福島さんの作品では「五月の振動 Ⅱ」と「五月の振動 Ⅴ」「水平経路に向かって」という3作品が非常に繊細な抽象画で、例えるなら、これ以上クールになりようがないほどモダンなペインティングとして格好よかったです。



1F、3Fはまた別の展示が並びます。
「「クロニクル1945, 1951, 1957-戦後日本美術を見直す」です。

「クロニクル」は、今期より新たにシリーズ化される展示です。当館のコレクションは、東京府美術館(1926年開館、1943年に東京都美術館と改称)ならびに東京都美術館(新館1975年開館)から引き継いだ約3,000点をもとに形成されています。東京府(都)美術館が実に多くの展覧会場であったことから、当館の収蔵作品にはその歴史が反映されており、それゆえ戦後の日本美術をめぐる様々な問題がはらまれているといえます。
「クロニクル」シリーズは、収蔵品を主たる手がかりとして、戦後の日本美術を見直し、考え直すことを目的としています。今期は、「1945,1951, 1957」という3つの年に焦点を当て、各展示を契機として、戦後の日本美術における戦争の問題、新人作家の問題、海外の美術動向との交流の問題などについて考えていきます。」



そこで紹介された作品の1つが田中敦子さんも所属していた先日紹介した「具体美術協会」です。


吉原治良さんの有名なこちらや↓
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白髪一雄さんの↓
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や村上三郎さん、金山明さん、駒井哲郎さんなどGUTAIで活躍した皆さんの作品がそれぞれ1点ずつ展示されていました。これらの作品を見てこの時代の日本のアヴァンギャルドなアーティスト達の事を知らなかったのでためになりました。シンディー・シャーマンやブルース・ナウマンとかばっかり追ってるわけじゃいけないよな、と感じるいいきっかけになりました。というわけで、福島秀子さん、実験工房を中心に収蔵された現代美術館の常設展は日本のアートを知るのに非常に役立ちました。



ロンドンはテートモダンテートブリテン、パリならポンピドゥーセンターパリ市立近代美術館、日本は東京都現代美術館近代美術館に行って、それぞれの国の作家による、近代/現代アートを実際のこの半年ぐらいを通じてまとめてみてきました。

大分、駆け足でみたわけですが、小さなギャラリーも見てきてブログを書くことにより知識も蓄積され始めたこのごろです。そして、どんどん美術館に足を運ぶ度にアートが好きになっていきます。現代アートに関わる人達の知能ゲームに参加できる喜びは無料でできる大人の遊びそのものですね。




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靉嘔を サーチ!サーチ!サーチ!

同じく東京都現代美術館で開催されていた「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」を鑑賞しました。


生命力溢れる靉嘔の世界。その初期から新作までを網羅する回顧展を開催します。 1931年、茨城県に生まれた靉嘔は、1950年代、池田満寿夫らと共にデモクラート美術家協会に参加し、明るい色彩の油彩画を発表し注目されました。1958年には、ニューヨークに渡り、知覚によって認識される世界を具体的な物との対話によって改めて捉えようとする中で、箱の穴に指を入れ鑑賞する《フィンガー・ボックス》や、周囲の環境を取り込んだインスタレーション等、絵画の枠にとどまらない人間の五感に訴える作品が生まれます。日常の事物や行為そのものがアートに変換された1960年代、靉嘔の「エンヴァイラメント」と呼ばれるインスタレーションは先駆的な表現として注目されました。音楽家、詩人、美術家等ジャンルを超えたアーティスト達が交わり、パフォーマンスや印刷物の製作等を通し、今日のアートの多様性のあり方に一つの礎を築いたグループ、「フルクサス」のメンバーとしてオノ・ヨーコやナム・ジュン・パイクらと共に活動します。やがて、線で描く絵画を拒否し、引用したモチーフに赤から紫までの可視光線(スペクトル)を重ねる「虹」の作品が生まれ、ヴェニス・ビエンナーレ(1966年)での発表等を経て、靉嘔は「虹のアーティスト」として国内外で知られるようになります。靉嘔の虹との格闘は、版画、絵画、インスタレーションと様々な形式により、現在まで続いています。 本展では、数多くの虹のシリーズやパフォーマンスのドキュメントの他、触れて楽しむ体験型のインスタレーションや192色の虹色で描かれた30mにおよぶ新作、1987年にエッフェル塔にかけられた300mの虹の帯等を大規模に展示します。展示室いっぱいに広がる靉嘔のオプティミスティックな世界をお楽しみください。


AY-O - 1931年茨城県生まれ。本名・飯島孝雄。54年東京教育大学卒。53年瑛九ら「デモクラート美術家協会」に参加。55年池田満寿夫らと[実在者]を結成。58年渡米、以後ニューヨークと日本を行き来する。62年ハプニングを中心とする前衛芸術グループ[フルクサス]に参加。71年のサンパウロ・ビエンナーレはじめ各国際展で次々と受賞。全ての物体、イメージを虹色で分解し再構築した虹の作品で世界的な評価を受ける。


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多くのアーティストが自分だけのオリジナルな誰もまだやっていない表現を模索しています。AY-Oさんの初期の作品も、後期のレインボーの匂いがする作品もあれば、近代画のジョルジョ・デ・キリコの影響を受けたであろう作品もあったり、ニューヨーク時代はデュシャンに捧げる作品を作ってみたり(それは便器と靴が平面で置かれている作品でした)、模索している様子が伺えました。初期の作品からのアーカイブが見れるというのが回顧展の醍醐味です。

AY-Oさんはレインボーを見つけた時、自分だけの表現方法を確立したわけです。一番最初に新しいことをやった人はアートの世界では残り続けます。私が初めてAY-Oさんの作品を見たのはあの大英博物館でした。1点だけレインボーの作品がジャパン特集として組み込まれていました。そして今回彼の展示を見に行って、あれはAY-Oさんの作品だったんだ!と合致するわけです。


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CGが確立されるもっともっと前の時代に人物の描き方をまるで荒いCGアーティストが描いた人物表現のような方法で現したAY-Oさんの作品は大人から子供まで楽しめるわかりやすい世界観でした。

そしてAY-Oさんはフルクサスの一員であったことにもとても関心しました。(フルクサスとは以前紹介した音楽家のジョン・ケージやビデオアートで紹介したナム・ジュン・パイクなどが所属していたアート集団です。)こうなったら、最近発売された本「フルクサスとは何か?」を読まなければいけないなと思いましたし、海外在住の日本人はやっぱり骨があるなと感じた展覧会でした。


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田中敦子を サーチ!サーチ!サーチ!

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東京都現代美術館で開かれている「アート・オブ・コネクティング 田中敦子」を見てきました。


田中敦子(1932-2005)は金山明の助言で、抽象表現へと進み、コラージュによる《カレンダー》を制作しは じめ、このときより繊細さと力強さが共存する独自の感性を発揮します。その後、金山とともに吉原治良の指導のも とに結成された前衛団体「具体」に参加。20個のベルが順に鳴り響く《作品》(ベル)(1955年)、9色の合成
エナメル塗料で塗り分けられた管球約100個と電球約80個からなる《電気服》(1956年)ほか、彼女のパ フォーマンスやインスタレーションをとりいれた表現は具体のなかでも突出した異彩を放ち、注目を集めました。この時 期の彼女の作品は音や電気の明滅、あるいは時間といった非物質的な素材を、従来の美術表現にとらわれること なくその存在のありようをもっとも際だたせる方法で抽出したのです。

さらに彼女はこうした試みを絵画において表現すべく、電気服の電球と配線に対応する円と線から成り立ったおび ただしいヴァリエーションの絵画群を生涯描き続けます。彼女の歩みはある時は極端にラディカルな展開があり、 あるときは淡々とした繰り返しのように見えますが、すべて一つ一つの作品がつながりあった新たな実験でした。

具体をはじめとして、日本の戦後現代美術への再評価の気運が高まっていますが、田中敦子は没後の Documenta12(2007年)でも大きく特集されるなど、とりわけ重要視されています。本展は作家自身の監修の もとに再制作された《作品》(ベル)、《電気服》をはじめとした代表作約100点で構成され、革新性を模索し続けた彼女の歩みを回顧します。




"GUTAI"というアート集団は当時の文献を読む限り、とてもグローバルな活動を目指していたことがわかります。日本でもこんな前衛アート集団が私が生まれる前にあったことに関心したし、実際にその作品も白髪一雄さんの足で描くアートや金山明さんの抽象画はアクション・ペインティングそのもので、ポロック、デ・クーニング以降の海外のアートとシンクロしていたことがわかります。このあたりは本当に調べるほど面白いので、もっと沢山の文献を図書館で読みあさろうと思っています。というわけですが、森村泰昌さんにもカバーされた田中敦子さんの資料がこちらです↓


T-Thanks Sam 1963年
Thanks Sam 1963年


T-地獄門1965-69年
地獄門 1965-1969年


T-電気服
電気服


などなど。回顧展なので、見所はいっぱいあります。円の抽象画、風船とコネクトした紐にようにみえる絡まりが凄い作品。その絡まりを目で追うと、ジャクソンポロックのドリッピングを思い出しました。やはり田中敦子さんも海外の表現〜具体のメンバー活動とリンクした絵画表現が使われているように感じます。

電気服はある種のパフォーミングアートだと思うのですが、電気のカラフルな色使いと彼女のカラフルな作品のリンクは色というものが明るくて元気の出るものだということを改めて思い出せてくれる一面がありました。

正直、3Fをフルに使ってやる展示としては同じような印象の作品が多かったので、「?」と思う部分もあったのですが、もしかしたら、田中さんはグループ展にいると輝きが増すアーティストなのかもしれないとも感じました。そして何より、参考文献を読めば読むほど、具体美術協会の活動を知りたくなりました。



具体美術協会(ぐたいびじゅつきょうかい、具体美術、具体、GUTAIとも)は戦前から活躍していた前衛画家・吉原治良を中心に1954年に兵庫県芦屋市で結成した団体。

「人の真似をするな」という吉原の指導のもと、従来の表現や素材を次々と否定して新しい美術作品を生み出していった。初期のメンバーは、吉原の周辺や芦屋市展に集まっていた若手美術家で、嶋本昭三、山崎つる子、正延正俊、上前智祐、吉原通雄、吉田稔郎、白髪一雄、村上三郎、金山明、田中敦子、元永定正など。機関紙「具体」の発行、芦屋川河畔での野外展、東京(草月会館)および関西での「具体展」、梅田のサンケイホールなど舞台での発表やデパートの屋上でのアドバルーン展など、型破りで新鮮な活動をめざましく展開していった。やがて具体はフランスの批評家ミシェル・タピエによって「アンフォルメルの日本における一例」として広く海外へ紹介され、高く評価されるようになった。



具体は関西のアート集団としての位置づけもあったわけですが、関西はアンダーグラウンド/サブカルチャー文脈というものが古くからあることを知るきっかけにもなりました。80年代の関西のアンダーグラウンドといえば山塚アイによるハナタラシの活躍も外せないし、90年代にはこの間取り上げたヤノベケンジさんの活躍などなど、とにかく関西らしく、「濃い」人達が個性をはびこらせていることを現代も踏まえて実感しました。



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そんなわけで私が見に行った日は大雨でしたが、知識の増殖と共にアートの深みを感じた楽しい展示でした。



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GA GALLERYを サーチ!サーチ!サーチ!

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建築雑誌として有名なGAですが、GAが運営するギャラリーというものが北参道駅すぐ側にあります。全く知らなかったです。つい最近建築に興味を持ち始めた私としては、東京って本当に何でもあるのだなという事を実感します。住んでいた頃は全然何も知らなかったです。外国から来て、趣味の幅が広がり、考え方が少し変わったおかげで成熟した芸術に対する関心、芸術と思想を含む建築物に興味を持ったおかげで「東京」のコアな部分を再発見しました。本当に美術、建築、ファッション、写真、各分野のプレス関係者の方々、一般の素人の私達に有益な情報を開示してくださって、ありがとうございます(^^)


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というわけで、このギャラリーで展示は「PROJECT 2012」というタイトルで、それぞれの建築家が現在進行形の建築物の設計図と模型を発表する展覧会でした。


図面と模型が展示されている会場
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丁寧に作られた美しい模型
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3Dでデザインできる時代
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詳しい説明はGA HOUSES 125を買えばおわかりになります。こちら のサイトで試し読みできました。以前、紹介した「行動主義」という本でレム・コールハースが運営する会社は資金難の時代は模型を売ったりして食いつないでいたそうですが、今回この展覧会に来てみて、美しい模型とそのプランは私達見る側に夢を与えてくれているなと思いました。そこに夢がありました。もし、自分がお金持ちだったら、こんな家に住んでみたいと思えたし、こんな素敵な家を設計してくれる人なら家を建ててみてもいいかもなんて考えました。


ギャラリーには建築家の卵のような人や、なんとびっくりすることに中国語を喋っていたので中国の方もいました。多分、建築関係の方だと思うのですが、さすがGAはGA INTERNATIONALも出しているだけあって、懐が深いなと関心しました。


帰り道は原宿方面に歩いてみたのですが、すると元ピテカントロプスのビルって、よく見るとモダニズム建築だった事実に気付きました↓
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単純な形態が複数にわたり並ぶというのは、ミニマルアートを連想させますし、反復は気持ちいいことを証明しますね。


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こちらは私が海外にいた隙に出来上がったらしい元GAP@原宿。建築模型を沢山見た後だけに、この建物もまるで模型のように実体がないものに見えてきます。それだけ模型には現実感があるという事もわかりました。




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「ひっくりかえる展」を サーチ!サーチ!サーチ!

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現在ワタリウム美術館で開かれている、現代美術集団Chim↑pomがキュレーターを務める「ひっくりかえる展」を体験してきました。感想はまとめてポリティカルアートを見ることができて大満足! でした。まずそれぞれの経歴を↓


Chim↑Pom, Japanチン↑ポム(日本)
2005年、エリイ、卯城竜太、林靖高、水野俊紀、岡田将孝、稲岡求で結成したアーティスト集団。「目の前の現実」がはらんだ問題や暗部に全力で向き合う。社会的メッセージの強い作品で評価を得る。海外からも注目され、国際展への参加も多数。2010年、作品集『Chim↑Pom』を刊行した。近年では11年、ソウル市立美術館での「CITY-NET ASIA 2011」、MoMA PS1でのスクリーニングなど、展覧会に多数参加。

JR ジェイアール(フランス)
フランス出身、1983年生まれ。壁に絵を描くのではなく、巨大な写真を貼るというグラフィティ表現を用いる。弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影し、現地の人たちと壁に貼るプロジェクトを世界各地で展開中。現在はパリとニューヨークを拠点に活動。

2011年、世界を変える「価値あるアイデアの普及」を目指すTEDプライズ受賞。2007年、第54回ヴィネチア・ビエンナーレ、08年、「時代の肖像展」(テート・モダン)、11年の「パリ・デリー・ボンベイ展」(ポンピドゥー・センター)などに参加。主な個展に11年の「エンカレッジ展」(ギャラリー・ペロタン パリ)など。

ヴォイナ(ロシア)
2005 年、オレグ・ヴォロトニコフとナタリア・ソコルによりモスクワで結成したアート集団「ヴォイナ」。06 年にアレクセイ・プルツセル=サルノ、09 年にレオニド・ニコラエフが加入。同年にカスパル・ソコルが誕生し、この5人を中心メンバーとして活動。「ヴォイナ」とはロシア語で「戦争」を意味する。
ロシア政権や警察、資本家を敵視し、神父の服に警察の帽子という扮装での万引き、博物館で公開セックスなど、挑発的なアクションを次々と決行。そのアナーキーぶりは、当局にとって危険分子以外の何者でもない。

アドバスターズ1989- 雑誌(カナダ)
カナダのバンクーバーに本拠を置くアドバスターズ・メディア財団が発行する隔月刊誌。ドキュメンタリー映像作家であり、『さよなら、消費社会』(大月書店)の著者としても知られる資本主義活動家カレ・ラースンにより1989年に創刊。誌面を飾る過激なグラフィックや、グラフィティの枠を超えて活動するバンクシーらの作品は、政治的プロパガンダとマスコミの欺瞞に対するパロディーや揶揄である。
広告をいっさい掲載せず、世界で約12万部といわれる購読料のみで運営していることが、自由で毅然とした「現在」批評誌を可能にした。

イエスメン
The Yes Men
アクティヴィストのジャック・サーヴィンとイゴール・ヴァモスの二人、ならびに彼らを中心とする無数の支持者たちの匿名のネットワーク。ウェブサイトや新聞などをの偽造を通じてメディアを攪乱する活動で知られる。「フリーダムにも限度があるべきだ」と本人に非難されたジョージ・ブッシュの選挙用サイトの偽造(1999-)に始まり、WTOやカナダ環境相などの公共的な組織・人物の影響力を利用し、人々の社会問題への意識を高める活動を続けている。



というわけで早速展示されていた作品と私の感想↓

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Chim↑pom「つきささる」

このガラスの作品見た事があったのですが、はっきりいって、1点だけじゃ、雑誌やメディアでこの写真を見ただけではわからなかったです。しかし、今回この展覧会に行って、説明を見て納得できました。切り抜いた鏡が3Fに展示され、その穴から2Fの抜かれた方を見下ろす時、なんだかわからないモヤモヤした気分が沸き起こりました。それは多分、この国に対してのクエスチョンなのかもしれないし、全てのものは「もろい」ということをもう1度このアートを通じて感じたのかもしれないということです。


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Chim↑pom「いきのこる」

とにかく燃えていました。Chim↑pomって、意識しているのかいないのかわからないのですが、美味しい部分って全部エリイさんが持っていっていますよね。それはこのグループのアイコンであるから当然だと思うし、何よりエリイさんの自由さがどの画面で見ても引っかかります。一番何も考えてなさそうで、一番目立って、面白そうだし、ふざけるの楽しいし、やってみよ~みたいな適当な雰囲気が彼女の様子を見ているだけで伝わります。本人がどういうスタンスで活動しているのかはわかりませんが、わざとギャル風に見せてるのも含めて、美味しい人だなと思うのです。


ビデオに写っていた、ワタリウムの外にある「非常口」はこちら↓
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Chim↑pom「スーパーラット」

一躍彼らを有名にしたスーパーラットも飾られていました。剥製にされたねずみは「カワイイ」なんて気安く言えない。。。これが真実。


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Chim↑pom「レッドカード」

原発関連の作品も幾つかありました。原発問題に関しては日本国民である皆様ならそれぞれの意見をお持ちだと思いますので割愛します。とにかくバカな事は一刻も早くやめてほしい。利権で日本を壊さないでほしい。それだけです。




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VOINA「指名手配犯ヴィオナ」

この指名手配犯のビラは、法廷に立つメンバーのオレグ・ヴォロトニコフのポートレートです。こちらの作品は今回ワタリウムの入口に飾られていました。その写真が↑なのです。


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VOINA「後継者のためのファック、メドベージェフの小熊!」

パリのポンピドゥセンターの1Fにある本屋さんで50人(ユニット)ほどのポリティカルアートをまとめた本が売っていました。本があまりにも分厚くて買う事は断念したのですが、その本の中で一番目を引いたのがこちらの写真だったのでした。個人的な思い出が蘇る1枚。


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VOINA「KGBに捕まったペニス」

ご覧の通りです。。。子供のおふざけ。ファッ●ポリティシャンという意味もあるのでしょうが、便所の落書き感全開ですが、アートとは意味のあるもので意味のないものであることを痛感する側面を持った作品。実際にこちらを作成するのにヴォイナのメンバーは警察にボコボコにやっつけられていました。バカなことするのに体を張る!馬鹿馬鹿しいのって全力でやるからバカらしくて楽しいものです。ジャッカスの側面もあると感じます。


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Adbusters

アドバタイズをバスターズするという意味だそうです。広告なしで購読料のみで運営している雑誌だそうです。中身は社会的側面あり、グラフィティ側面あり、VICEのバカな部分をなくしたスタイリッシュなイメージ。何で今まで知らなかったのか、自分。。。



The Yes men
町山智浩さんが昔、東京MX TVのご自身の番組で紹介していたので存在は知っていました。マイケルムーアとは違ったベクトルで格好いいアート活動をしているので、興味のある人は調べてみて下さい。上記映像は今回の展示とは別のお話です。



JR「TED PRIZE SPEECH」
こちらの映像は展示とは違いますが、同じようなものとして取り上げています。SAVE THE WORLDじゃなくて、CHANGE THE WORLDなお話。高尚なアートにも思えますが、きっかけは2005年のフランス暴動だそうです。このスピーチを聞き終わる頃にはただのグラフィティアーティストがいっぱしの人権活動家に変わっていく様子がわかります。
パリのギャラリーペロタンが運営している本屋さんでは、JRさんのこれらの作品写真が壁に展示されていました。その時はなんとなくポリティカルアートだろうな、ぐらいの印象しかなかったのですが、今回この展覧会に行って、彼の活動の真意をわかることができました。


Chim↑pomがキュレーターを務めるだけあって、若者視線な展示内容でした。学生運動があった時代から、アートでポリティカルな運動を起こす方達がいました。それの現代バージョンがこの展覧会だったのかなと思います。


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ジャクソン・ポロックを サーチ!サーチ!サーチ!

前日の話の続きになりますが、東京都国立近代美術館で5/6まで行われたジャクソン・ポロック展に行ってきました。


パリ市立近代美術館、フランス国立近代美術館など色々回っていたし、東京には10年も住んでいたことがあるのに、この国立近代美術館に足を運んだのは実は初めてです。どれだけ私がアート初心者であるのかを痛感させられます。


竹橋駅すぐにあるこの建物はモダンなこの建物は近代美術館評議員であったブリヂストン創業者の石橋正二郎個人が、工学博士谷口吉郎の設計による建物を新築し「寄贈」したそうです。

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館内は写真撮影が禁止だったので、私が美大生のようにメモをしながら、何が展示されていて、どんな感想を持ったのかをご覧ください↓


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ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock, 1912年1月28日 - 1956年8月11日)は、20世紀のアメリカの画家。
抽象表現主義の代表的な画家であり、その画法はアクション・ペインティングとも呼ばれた。彼ら(ニューヨーク派)の活躍により、1950年ごろから美術の中心地はパリではなくニューヨークであると考えられるようになった。

第二次世界大戦中に戦禍を避けてアメリカに避難していたシュルレアリスト達との交流や、かねてから尊敬していたパブロ・ピカソやジョアン・ミロらの影響により、しだいに無意識的なイメージを重視するスタイルになった。1943年頃から、キャンバスを床に広げ、刷毛やコテで空中から塗料を滴らせる「ドリッピング」や、線を描く「ポーリング」という技法を使いはじめる。はじめは遠慮がちに使っていたが、1947年から全面的に展開する。このころ、批評家のクレメント・グリーンバーグが「いくら称えようとしても称えるための言葉が存在しない」と最大級の賛辞を贈る一方、雑誌や新聞によってからかい半分の取り上げられ方をしている。床に置いて描くことはインディアンの砂絵の影響などによると言われる。

彼は単にキャンバスに絵具を叩きつけているように見えるが、意識的に絵具のたれる位置や量をコントロールしている。「地」と「図」が均質となったその絵画は「オール・オーヴァー」と呼ばれ、他の抽象表現主義の画家たち(ニューマン、ロスコら)とも共通している。批評家のハロルド・ローゼンバーグは絵画は作品というより描画行為の軌跡になっていると評し、デ・クーニングらとともに「アクション・ペインティング」の代表的な画家であるとした。



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Woman 1930-33年 - メキシコの壁画家ホセ・クレメンテ・オロスコの影響を受けた作品。


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Figure kneeling before arch with Skulls 1934 -38年 - この作品を見た感想はフランシス・ベーコンとシュルレアリスムのミックスのような印象を受けました。


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Composition with serpent mask 1938 -1941年 マスクをご覧のようにシャーマニズムに影響を受けたそうです。


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Head with polygons 1938 1941年 - アニマの二極性を表現しています。


こちらまでがJackson Pollockの初期の作品でした。そして形成期「モダンアートへの参入」をご覧下さい↓


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Composition with pouring Ⅱ 1943年 - 今回の70点ある作品群の中で3つ程好きな作品があったのですが、その1つがこちらです。黒の背景と白の飛沫、線のレイヤー群の固まりが宇宙の神秘を連想させました。黒い背景のせいで、吸い込まれそうな世界観がありました。そして緑が本当に鮮やかな美しさを持っています。


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P.19 1944 - 1945年 - こちらはMattaの作品のイメージを彷彿とさせました。


1943年にペギー・グッゲンハイムに見出され、頭角を現し、グッゲンハイムの画廊に現れて作品を見た美術批評家のクレメント・グリーンバーグが「ひょっとするとミロ以後に登場した最も偉大な画家」とポロックを評しました。そしてポロックは成熟期を迎えます。



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Number 11,1949 1949年 - こちらの作品が最も私が好きな作品でした。好きすぎて、こちらの作品のポスターを購入しました。黒に見える太い線は実は茶色の線です。茶色の線は近くで見ると「?」な印象なのですが、遠くで見る度その茶色があるおかげで作品としての印象が洗練された格好よさを引き出していることに気付きました。ポーリング表現の極致ともいえるような作品です。1951年「第3回読売アンデバンダン展」にて、ポロックの作品が2点来日しました。こちらがその2点の内の1点だったそうです。


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Number 7, 1950 1950年 - こちらは「第3回読売アンデバンダン展」のもう1点。茶色の下地が線を引き立たせていました。横長の作品なのですが、飛沫が美しく飛び散り、線が生きていて躍動感を感じました。


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Mural on indian red ground 1950年 - 今回の展示のポスターにもなっているこちらの作品はバードラム・ゲラー邸の壁画として描かれ、後にテヘラン現代美術館に所蔵されます。ポロックの最高傑作の1つに挙げられます。


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Untitled 1950年 ポーリングの一例ともいえるミニマルな作品です。Underworldの2ndアルバム「Second Toughest in the Infants」のジャケットをこの作品を見て思い出しました。こんなところで過去の自分の思い出が蘇るとは思いもよりませんでした。カルチャーの蓄積は楽しいものですね。

ちなみにUnderworldの2ndアルバム「Second Toughest in the Infants」はこちら↓
Underworld 2nd



ポロックは言いました「絵の中にいるとき、私は自分のしていることを意識していない。"知り合う"ための時間を過ごした後、やっと自分のやっていたことがわかるようになるのです。」と。ここからはポロックの後期の作品になります。後期はブラック・ポーリングという技法になり、オールオーヴァーを放棄して作品制作に臨みました。


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Number 8,1951 1951年 - この頃の作品達は地塗りなしの黒一色のポーリングが主であり、そのためキャンパスに塗料が浸透し滲んでいます。


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number 7,1952 1952年 - 右向きの男性に見えるが、画面を回転させると、また別の顔が現れます。右上のコーナー近くに裸足の足跡があるのは床に描いている時点で、まだ上下は決まっていなかったと思われます。






例えば、ポロックの絵を見ながら考えることは、ポロックは最後、飲酒運転による事故死で死んでしまったこと。同乗していた愛人は重傷、友人はポロックと一緒に死んでしまった。
その事を考えるだけで切ない気持ちがわいてきます。奥さんは当時ポロックがブラック・ポーリングが上手く行かなかった時にヨーロッパで開かれるポロックの展覧会に誘ったそうです。しかし、ポロックはそれを拒否。
人生に「もし」はありませんが、もし、その時ポロックがヨーロッパへ行って賞賛を受け、スランプを脱出するきっかけが生まれたかもしれない。人生は矛盾に満ちています。


絵に関する事で言うと、ロンドンで見たゲルンハルト・リヒター以来、抽象画の良さを知りました。なんとなくいいなとは思っていた抽象画も、沢山アートを見る機会に恵まれ、調べ、解説を読み知っていくうちにリヒターの抽象画を見た時は「格好いい」だけしか持てなかった感想も、このポロックに行き着いた今は線の躍動感を自分の意識の中で捉えることができたし、線のクロスオーバーや色使いにその「絵」の無限の広がりを感じることができました。無数の夜の星にも見える美しさや、頭の中にある宇宙空間への憧れがポロックの絵に置き換わったのです。近代絵画って、本当に心を豊かにしてくれるものだなと思った1日でした。




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原弘と東京国立近代美術館を サーチ!サーチ!サーチ!

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実はこのGW中に東京に足を運んで、色々なアート巡りをしてきました。まず、最初に向かったのが東京都国立近代美術館。「原弘と東京国立近代美術館-デザインワークを通して見えてくるもの」という展示がジャクソン・ポロック展と併設で行われていたので合わせてみてきたのです。


竹橋駅すぐの近代美術館。
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充実した展示内容↓
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今回紹介する展覧会↓
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原 弘(はら ひろむ、1903年6月22日 - 1986年3月26日)は昭和期の日本を代表するグラフィックデザイナーの一人。
ヨーロッパで開花した近代タイポグラフィー運動『ノイエ・ティポグラフィー』の理念を支持しながら、日本の活字文化で独自の表現の確立を志し、原はこれを『僕達の新活版術』と呼んだ[1]。原のデザインスタイルは理論的に組立てるもので、作家性のあるものではなく、依頼者側に立ち、装幀、ポスター、パッケージなどを数多く手がけた。生涯に手がけた出版物の総数は、雑誌の表紙デザインなども含めれば、おおよそ3000点近くにもおよぶ。
特に装幀において高く評価されており、1940年代末から1970年代半ばまで装幀者として第一線で活躍。出版界に一時代を築いた。美術評論家の勝見勝は原を『ブックデザインの天皇』と評している。
原は日本デザインセンターの創設に参画し、デザインビジネスの最前線で活躍するかたわら、美術大学で教鞭を執るなど教育者としても知られている。
デザインに用いられる「紙」についても、早い段階から重視しており、1959年から1972年にかけて、紙商社である竹尾洋紙店(現株式会社竹尾)と洋紙の開発を行い、『パンドラ』、『サーブル』、『フロッケン』などの紙を生み出した。



以前紹介した田中一光さんよりもずっと前の世代のデザイナーさんです。2Fの一区画を利用して行われていた20年に渡る東京国立美術館のポスターの仕事を中心とした展示でした。


その中でも最初に私の目にとまったのが戦時中の対外宣伝グラフ誌の「FRONT」です。

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『FRONT』(フロント)は、第二次世界大戦中の1942年(昭和17年)から1945年(昭和20年)にかけて、10冊が出版(刊行9冊)された大日本帝国の対外宣伝(プロパガンダ)グラフ雑誌(グラフ誌)。発行・出版元は東方社。雑誌名『FRONT』は戦線の意。

『FRONT』は友好国・占領地域・中立国・敵対国といった日本国外の地域や民族に対して、日本の国威・軍事力・思想等を誇示する狙いから号によるが最大15か国語で翻訳され、陸海軍と政府の全面協力および、その豊富な資金力により極めて上質な体裁で刊行された。レイアウト、紙質、印刷などグラフ誌としてのクオリティも極めて高く、また、プロパガンダ目的のため一部の掲載写真作品にはフォトモンタージュなどの合成写真技法によって兵器の数を実際よりも増やしたり、機密理由のためエアブラシでの修正なども行われていた。


内容は↓
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写真の合成も今なら合成と理解できるけれど、その合成感も含めて美しくレイアウトされていると感じます。戦時中にも関わらず、グラフィックデザインはよりアートへ美をもたらすものであったのだなということがわかります。


そしてこの東京都国立美術館の展示ポスターたちがこちら↓
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グラフィックデザイン(英: graphic design)は、主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこと。
ポスター、雑誌広告、新聞広告、映画・コンサート・演劇・展覧会等のフライヤー(チラシ)、商品のパッケージデザイン、ロゴマークなど、多岐にわたる。近年では、コンピュータ上で表示されるインタラクティブデザイン、モーショングラフィック、ウェブデザインの中においても、写真や文字のデザイン、配置や配色、アイコン設計などを含むことがある。メディアの多様化により、デザインの中で特に「平面的な媒体表現」を超えた、広義なとらえ方に変化してきている。情報伝達と美術の融合として、展覧会なども行われる。

グラフィックデザインには建築士の様な国家資格は存在しない。そのため、技術や知識、センスにも様々なレベルがある。元々のアイデアを視覚的に表現するデザイナーもいれば、大量生産用の商品や印刷物のデザインを行うものまで様々である。



というわけで、プロならば技術はあって当然という認識の中でセンスの塊であるかどうかに作品はかかってくるわけです。お洒落職業じゃないかとも思うのですが、美しさを求めると必然的にお洒落になるというのは当たり前だよなとも思います。
しかし、全く持って不思議なのは美術系の人やグラフィック系の人って、何故コムデギャルソン着用率が高いのでしょうか。これはイメージの問題ではなく、実際に本当にそうなのです。勿論、コムデギャルソンが私たち日本人に合う既製服を作っている上にセンスがある服だからというのが理由ではあるのですが、しかしあまりにもギャルソン率が高い。
ユニクロが日本国民にとってのスタンダード服でありたいと言っているように、デザイン、美術関係の人のスタンダード服ってギャルソンだなと思う今日この頃なのです。ギャルソンは制服なんだよな。



文字を構成するのにどれだけタイポグラフィーが重要か、バランス感覚が大事なのか考えさせられます。私たちが毎日接している新聞1つだって、大見出し、小見出し、本文と使われるフォント、見せ方に各媒体によってこだわり、フォーマットがあるわけです。原弘さんは戦前、戦中、そして戦後と大活躍をなされている日本グラフィック界の超巨匠だったわけです。この時代は日本にようやく建築家が生まれた頃でもあり、本質的な意味での文明開化が巻き起こっていたのだなと妄想しました。和洋折衷の洋が少し強いくらいの感じが私は好きなのですが、多分、この時代のグラフィックデザインって、私の好みなのかもしれないと思うのです。



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ART KYOTO 2012を サーチ!サーチ!サーチ!3

細かく色々なギャラリーを1つずつ紹介していきましたが、今回でART KYOTOシリーズはひとまず終わりにしようと思います。ですので、私が個人的に気になった作品などをまとめて紹介致します。


COHJU CONTEMPORARY ARTではこちらの桐山征士さんの作品がインパクト大でした↓

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中が空洞なのですが、007のイントロダクションのモノクロームを彷彿とさせる仕上がりに会場のお客さんも皆さん目にとまる作品です。テープで体を隠しているように見えるから注目度も高いのかもです。ちなみに価格は42万円。



TEZUKAYAMA GALLERYでは、この住吉明子さん作のうさぎさんのオブジェがSO CUTE!

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私は個人的に「カワイイ」文化は好きではないのですが、このうさぎさんの品のある生意気そうなお利口さに萌えを感じざるをえなかったのです。もし自分にお利口な娘とかがいたらプレゼントしたくなる作品です。


画廊くにまつでは、このモーターバイクの一部をズームした牧田愛さんのペインティング作品に注目しました↓

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注目した理由はやはりパッと見ではバイクと気付けなかった瑞々しい色使い。そこがまずこの絵を見るときの最初のインパクトでした。美しい水滴モチーフか何か抽象画なのかと思ったら、実は猛々しいワイルドなモーターバイクだった。描き方でモチーフの印象が変わることを気付かされます。


EMON PHOTO GALLERYは大判プリントの抽象写真が美しさを醸し出していました↓

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Christoper Bucklowさんのこの写真はパリの本屋さんで見かけた気がします。デジャブだったのかな。光の美しさ。


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Noriaki Yokosukaさんの写真は「動き」を美しく捉えた瞬間でもあると感じます。


TOMIO KOYAMA GALLERYでは、奈良美智さんの作品よりも、ジェレミー・ディッキンソンさんのこの車のペインティングが印象強かったです↓

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牧歌的なアメリカンノスタルジーもこの絵を見ているだけで感じますし、何か儚い感情を呼び起こします。それは青い空が鮮烈な強さを放っているのに、この車達はこれから朽ち果てていくようにも見えると私が勝手に受け取った印象があるからでしょうか。


こちらの石の作品もご覧ください↓
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桑田卓郎さんという方の作品。ただの石もこうやって加工されると部屋に並べると素敵なオブジェになることを想像させました。


イムラアートギャラリーではこれらの作品が格好よかったです↓
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こちらは渡邉佳織さんの「カモメが翔んだ」という作品。折り鶴をモチーフに使うことが多い作家さんだそうです。この真ん中に佇む女性がなんだか80年代の公団住宅に住む核家族の寂しい娘を連想させました。少し不気味。それは表情から来るものなのは間違いないのですが。着ている洋服を見るとコックさんなのかな?とも思います。

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山崎史生さんの「静かな隣人」という作品↓
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国際会館会場で見たギャラリーは紹介したこれらが印象に残りました。ロンドン、パリ、京都と現代アートを見てきて感じるのは、やはりアートはその土地その土地で変わるものだということです。モチーフに日本の作家さんは海外の作家さんに比べて多くの違いがあります。その違いが作品の魅力になっています。



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MORI YU GALLERYをサーチ!サーチ!サーチ!

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森祐一さんはART TOKYO1日目に国立国際美術館の島敦彦さんとのトークショーの司会を務めた方。その森さんが運営しているMORI YU GALLERYの展示作品がこちら。


まずは藤浩志さんの作品↓
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みなさんはどっちが好きですか?私はやっぱりペインティングの方が好きでした。おもちゃをベースにした怪獣はオブジェとしてカワイイ部分はあるけれど、やっぱりどうしても個人的には子供感が強すぎて好きになれない。けれども、絵にすると何だかその子供さまでも許せる包み込みよさがあるんですよね。背景とこのオブジェの距離感も可愛らしさを増幅させていると思うし。こういう好きがアートを買わせる源の1つだと思います。


続いて、五十嵐英之さんのペインティング作品↓
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見ての通りの作品でした。正直この作品のラインに既視感がありました。


最後は黒田アキさんの作品↓
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黒田アキ 1944 京都に生まれる  現在パリ在住


著名な画家でもある黒田さんの作品は2枚展示されていましたが、私が好きだったのはこちらの虎の絵でした。装飾された部屋に佇む虎って!インパクトがありました。1944年から作家活動をしていて、現在も現役なんてアーティストとしての人生を全うできることが羨ましいかぎりです。



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ときの忘れ物ギャラリーをサーチ!サーチ!サーチ!

草間彌生さん、写真家の五味彬さん、安藤忠雄さん、細江英公さん、とにかく有名な方の作品ばかりの東京青山にあるときの忘れ物ギャラリーを紹介します。


「ときの忘れもの」は近現代の作家の版画、油彩、写真、彫刻他を扱い、毎月の企画展開催、オリジナル版画のエディション、及び美術書・画集・図録等の編集を行なっています。


こちらのギャラリーでびっくりしたのが建築家 磯崎新さんの版画作品が展示されていたことです。磯崎さんがこのような美術作品を作っているとは思いもよりませんでした。磯崎さんの建築をモチーフにした版画群は建築にハマっている私としてはたまらないものがありました。


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MOCA#3


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TSUKUBA Ⅲ


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影 1

磯崎新 - 建築家。1931年大分市生まれ。54年東京大学卒業。61年東京大学数物系大学院建築学博士課程修了。63年磯崎新アトリエを設立。代表作に[大分県立中央図書館][岩田学園][福岡相互銀行本店][つくばセンタービル][MOCA―ロサンゼルス現代美術館][バルセロナ市オリンピック・スポーツホール][ティーム・ディズニー・ビルディング][山口県秋吉台国際芸術村][トリノ冬季五輪アイスホッケーメーン会場]他。近年は頻繁にアジアに出向き、多数のプロジェクトに参加している。日本建築学会賞、RIBA賞、朝日賞、ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞、他受賞。著書『空間へ』『建築の解体』『手法が』『栖十二』『建築家捜し』など多数。

自らの建築観(コンセプト)を紙の上に表現することに強い意欲を示し、77年から既に200点もの版画を制作している。現在、ときの忘れものを版元に、版画とエッセイによる連刊画文集《百二十の見えない都市》に取り組んでいる。





このギャラリーには他にも有名なアーティストのエディション作品などが多数ありました↓

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この2点は草間彌生さん。
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五味彬さん↓ 日本の写真家といえばの1人ですよね。
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しかし、私は個人的にこのポスターにしても格好いいグラフィックの塊のような磯崎さんの版画作品がこの世に存在していることを知ったことが最大の喜びでもありました。自身の建築物を版画にして残す。レトロにも見える切り口がまたたまらないです。そしてレゴのような色使いもカワイイ。どれもこれも欲しくてたまらない気持ちにさせられました。自分でもこういった作品を作ってみたい!そう思わせる展示だったのです。



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galerie 16を サーチ!サーチ!サーチ!

galerie 16は京都にあるギャラリーです。国際会館会場に入ってすぐ右手にこちらのギャラリーがあったのですが、入ってすぐ目にどうしても止まるのがこちら↓


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「The Plastic Garden」 舟田亜耶子 (2011年)


こちらの作品は実際は3Dになっていて、女の子群が飛び出てくるのです。ぱみゅぱみゅ的な女の子(多分、作者)とぱみゅぱみゅ的なPVに出てきそうな背景、そして3D映像。みんなが思う世界のハラジュクワールドが展開されていました。たった3枚の作品しか飾っていないのに、好きでも好きでなくともインパクトが強かったです。


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「肖像 (泉1,2,3)」 森村泰昌 (1986-1990年)


森村泰昌 - (もりむら やすまさ、1951年6月11日 - )は、日本の現代芸術家。
セルフポートレートの手法を使い、自らの身体を使って世界的に有名な絵画や有名人などを表現する。大阪市在住。彼は、世に良く知られた西洋の名画(エドゥアール・マネ、ルーカス・クラナッハ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、レンブラント・ファン・レイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、フリーダ・カーロなど)になりきるにあたって、絵の構成や背景の物などに至るまで詳細なリサーチを重ね、ライティングやフェイスペインティング、合成やCGなども利用して人物配置、色調、光の位置などまで再現する。

その他、西洋絵画のみならず日本画やマン・レイらの写真、報道写真、マドンナやマイケル・ジャクソンといったポップ・アイコンへの変装、古今東西の名女優への変装、映像作品の制作や映画出演、新聞コラムや書籍の執筆など活動の幅も広い。




森村さんは偉大な現代美術家として有名ですよね。
これとか、
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これとか、(これは俳優の藤村俊二さんに似てる)
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これとか、
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本当お洒落すぎです。今回展示されていたのは3パターンに分かれたジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル(Jean-Auguste-Dominique Ingres)の「泉」に足し算をした作品でした。凄く有名な作品を生で見る事ができて少し自分の中でエキサイトしました。


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森村さんの著作を今度読んでみなければ!と思うのでした。面白そうなので楽しみです。
全く関係ありませんが、今日のGoogleのロゴがキース・ヘリングでした。Googleは本当にアートネタ好きですね。



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ZEN PHOTO GALLERYを サーチ!サーチ!サーチ!

国際会館の展示ばかり取り上げていたので、ホテルモントレのギャラリーで見たZEN PHOTO GALLERYの事を取り上げます。
「禅フォトは主に中国やアジア諸国の写真を専門に紹介しております。」とホームページにも書かれているとおり、アジアと禅な匂いのする写真家達の作品が集められていました。


その中でも気に入ったのが、
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こちらの写真は3年ほど前にアート東京で見たことがあるのに名前を覚えないままで印象だけが残った作品でした。薄井一議さんという作家さんだったのですね。ピンクの服を着た被写体が鮮烈な印象を残します。古い映画のヤンキー的世界観(ともすればマンガみたい)に見えなくもないのですが、今の時代の匂いもやっぱり感じてくるし、宙ぶらりんな謎の空気感が気持ちよくて、気にならざるえない世界観なのです。吉永マサユキさんの写真に含まれるやんちゃさも思い出しました。でも、それとも違う良さ!


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こちらも薄井さんの作品。これが印象に残らずして、何がインパクトのある作品なんだ!といえますよね。舞妓遊びってこんなことあるの?


薄井一議 - 1975年東京生まれ。H/PRODUCT'S所属。広告写真、エディトリアルの分野で活躍中。2006年日本広告写真教会「日本の広告写真2006」において最優秀賞を受賞。



Han Chaoさんは写真集のみの販売でした。が、その世界観は私に鮮烈なインパクトを与えました。ウォンカーウァイが撮るブエノスアイレス的世界とナン・ゴールディンの写真世界のミックスはゲイじゃない私にも美学が伝わりました↓

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han chao photo


「私の惨めな小宇宙への狂詩曲」について 文/マーク・ピアソン
「ハン・チャオの写真はテーマの特異性を超えて、見る者の心にまっすぐに飛び込み、強く揺さぶる普遍的な力を備えている。」

------ 飯沢耕太郎(写真評論家)
しきたりを破って生きるのは、とりわけ性的性向者が虐げられる地方にあっては勇気がいる。自分自身の生き方を写真にすることは勇気がいる。そしてその 写真を公開するのは勇気がいる。しかし、韓超(ハン・チャオ)はこれら全てを敢行した。
彼の勇気の源はどこにあるのだろう?若気のいたりか、生きる喜びを共有したいがためか、自己愛からか、結果に無頓着なためか。どのような理由にしても 、彼が私たちに、私たち自身の日常生活のドラマについて考える機会を与えてくれたことに感謝しよう。
韓超(ハン・チャオ)は、感性のおもむくまま、彼の人間関係や中国の本質を反映させる色彩豊かな写真を撮る。強い色彩は建築物や壁紙、そして風にはた めくベッドカバーに乗せられる。
彼はこの作品を“私の惨めな小宇宙へのラプソディ(狂詩曲)”と控えめに言う。でも、本当に惨めか?韓超の写真を見詰めながら自分自身の人生と向かい 合う。果たして自分の人生が惨めか、それとも輝かしいかは、見る人それぞれが決めればよい。




アジアの男性の色気が全開なので、見る人が見ればたまらないものだし、ボーイズラブが好きな人にもいいかもしれませんね。ギャラリースペースも角の部屋なので他のスペースの倍ぐらいはある大きさでした。ZEN PHOTO GALLERYの事は名前だけは知っていたのですが、実際に展示作品を見て更に興味がわきました。



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サーチです。
サブカルチャーに憧れた思春期を過ごし、ロンドンの某芸術大学の門をたたく。その後、メジャーとサブカルの両方をこよなく愛するように。世界中のアート、音楽、ファッションをちょっぴりサブカルの視点から紹介します。アートは若葉マークにつきご注意下さい。

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