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中平卓馬「サーキュレーション — 日付、場所、行為」展を サーチ!サーチ!サーチ!

銀座を歩いていたら、中平卓馬氏の写真展があるとこの看板に書いてあったので寄ってみました。良い偶然。さすが、東京は色んなものがあるなと実感しました。


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BLD GALLERYという写真専門のギャラリーだそうです。普通のビルなので、ここにギャラリーがあるとは思いませんでした。かろうじて外に看板があるおかげで見つけることができました。(しかし、今までここでやっていた写真展は凄いものばかりだということを、知りまして、今更知った自分に少し恥ずかしくなりました。おそっ!)


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<展覧会概要>
1971年に開催されたパリ青年ビエンナーレに参加し、《Circulation: Date, Place, Events》と名付けた作品を出品した中平卓馬。当ギャラリーでは昨年1月に、ごく一部を展示しましたが、今回初めてこのシリーズをまとめて展示いたします。
世界各国から若い芸術家たちが参加した大規模な国際美術展であるパリ青年ビエンナーレ。この年の日本コミッショナーであった岡田隆彦から日本代表のひとりとして指名を受けた中平は、日本で撮影した写真を作品としてパリに送りつけることを拒絶。単身パリに乗り込んで「表現とは何か」を問う実験的なプロジェクトを現地で敢行します。パリの街、そこに行き交う人々や車、さまざまな印刷物、テレタイプで配信されるニュース記事、テレビから流れる映像等、中平はパリで出会ったあらゆる事象を「無差別」に撮影、その日のうちに現像・展示し、日々増殖するプリントは、壁面のみならず床にまで張りめぐらされていきました。
「日付」と「場所」に限定された現実を記録し、ただちに再びそれを現実へと「循環」させるその試みを、後に中平は「ぼくの写真の方法論の初めての現実化であった」と総括しています。《Circulation: Date, Place, Events》は、中平が写真を「現実に無限に接近」させようとし、また自分の写真から「〈ぼくの〉という所有格を捨て」去ろうとした試みであり、73年の『なぜ、植物図鑑か』に引き継がれていく、作家にとって極めて重要な転換期に位置するプロジェクトでした。
撮影から40年余を経て、今なお新鮮で緊張感あふれる中平の写真群。ご期待ください。


作品群↓
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これらの写真表現は表現の追求そのものだったように思えます。ドキュメンタリーオブドキュメンタリーな写真群は、パッと見では何も感じることはできないかもしれません。写真にドラマがないように思えるからです。展覧会概要に書かれているような、中平氏のアティテュードや71年のパリに想いを馳せてこの写真群が意味のあるものへと浮かび上がってくる、という鑑賞体験を私はしました。中平卓馬氏を入口に東松証明や土門拳など重鎮たちの写真も色々調べていきたいと思いました(時間がもっとほしいです。。。)



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中平卓馬(なかひら・たくま)
1938年、東京・原宿生まれ。東京外国語大学スペイン科卒業後、編集者を経て、60年代半ばから写真を撮りはじめ、さまざまな雑誌に写真や映画に関する執筆を開始。68-70年には多木浩二、高梨豊、岡田隆彦、森山大道とともに写真同人誌『プロヴォーク』を刊行。70年に写真集『来たるべき言葉のために』を刊行。73年映像論集『なぜ、植物図鑑か』で、それまでの自作を批判的に検証。77年に篠山紀信との共著『決闘写真論』を刊行直後、病に倒れ記憶の大半を失うが、以後も写真家としての活動を継続し、写真集『新たなる凝視』(83年)、『Adieu a X』(89年)、『hysteric Six NAKAHIRA Takuma』(02年)を出版。2003年には横浜美術館で初期から開催時にいたる800点におよぶ作品群による「中平卓馬展原点復帰-横浜」を開催、同時期にホンマタカシ、小原真史による中平を題材にしたドキュメンタリー・フィルムが制作されるなど、その活動は改めて大きな注目を集めた。04年以降、新作による個展開催、また内外のグループ展にも参加、現在も精力的に撮影行為を続けている。11年にはいずれも新作による個展、「Documentary」(BLD GALLERY、ShugoArtsの2会場同時開催)、「キリカエ」(大阪、Six)が開催され話題を呼んだ。最近の著作に『都市風景 図鑑』(月曜社)、『Documentary』(Akio Nagasawa Publishing)、『沖縄・奄美・吐噶喇1974-1978』(未来社)、『サーキュレーション-日付、場所、行為』(オシリス)等。


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Keiichi Tanaami solo exhibition@Nanzuka galleryを サーチ!サーチ!サーチ!

NANZUKA UNDERGROUNDは非常にわかりにくい場所にあります↓
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このビルの地下にギャラリーがあるとは気付きにくいですよね。渋谷ヒカリエのすぐ裏手にあるから、好ロケーションには違いないのですが。ここで、田名網敬一氏の新作を見てきました。



新作のデジタルアニメーション「Red Colored Bridge」↓

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今回発表する新作のデジタルアニメーション「Red Colored Bridge」は、「この世とあの世を渡すクロスポイントとしての橋」についての田名網の様々な考察を表した映像作品です。「橋が内包する深遠で神秘的な世界は、私に複雑怪奇な謎を投げ掛ける。俗なるものと聖なるものの境界であり、今の世界と死の世界を分けるのが橋だとすれば、その一方で出会いの場所と言うこともできる。橋の向こうから幽かに響く歌声は誰が歌っているのだろう。その姿を見極めたい。橋の下にひっそりと広がる無限の暗闇、底知れぬほどの謎を秘めた神秘的異空間への興味は尽きる事がない」と解説しているように、田名網にとって赤い橋は、近年の田名網にとってそのイマジネーションの大きな原動力となっています。例えば、ここには田名網が幼少期に経験した戦争を連想するモチーフが幾多に込められています。光を放つ奇怪な生き物は、擬人化した爆弾と爆発の光。縦に伸びるビーム光は、アメリカの爆撃機を探す日本軍の放つサーチライト。画面中に登場する骸骨姿のモンスターたちは、戦争で傷ついた人々であり、同時に恐れを知らぬ私たち自身の姿でもあります。金魚をモチーフにしたキャラクターも多数登場します。これは田名網の脳裏に深く刻まれている原風景 - 祖父が飼っていた金魚の鱗にアメリカの落とした爆弾の光が乱反射する光景 -と深く関係しています。まるで動物的な生命を宿したかのように描かれている松は、田名網が44歳の時に胸膜炎を患い死にかけた時に見た幻覚に由来しています。 田名網の生み出す独自のキャラクターやモチーフは、田名網が日課として半世紀に渡って描き続けているドローイングにその原点があります。本展では、1980年代から現在に至迄田名網が描き続けてきた膨大な数のドローイングを可能な限り展示します。田名網が個人的に描き残した日記的なドローイングブックから、アニメーションの絵コンテ、実験的な線画、近年のペインティングに登場するキャラクターの原画まで多岐にわたります。田名網は、「ドローイングすることは至福の時間」だと語っていますが、今も1日8時間きっちりとスタジオで創作活動をこなす田名網にとってドローイングは食事と同様に、生活の糧なのです。

「私にとってドローイングすることは食べることと同じことかもしれない。色鮮やかな食卓をながめながら、空腹が満たされてゆく時のなんともいえない満足感と幸福感、ちっぽけな悩みなど一瞬にして消し飛んでしまう。筆から放たれた線描は、私の意志とは関係なく空間を自由自在に飛翔し、想像外の展開をみせるのである。目の前に散乱した多彩なドローイングをみていると、御馳走のならんだ食卓をみているような幸せな気分になる」。




とのこと。田名網氏の描く涅槃はネオンでギラギラした溶けたような妖怪がウジャウジャいるのかと思いました。上記記述にもあるように溶けた妖怪みたいなものは、漫画はだしのゲンで見た、核で焼かれた人間を彷彿とさせます。

ネオンカラーとキッチュなイラストでポップに描かれた田名網氏のキャラクターは油断すると、”グロかわいい”なんて女子が解説しそうなものですが、実際にこれらのアニメーション、イラストレーションは社会性を伴った、ポリティカルアートといっても過言ではないものなのかもしれないなと感じたのです。






田名網敬一
1936年東京の服地問屋の長男として生まれる。1945年、9歳の時に第二次世界大戦(東京大空襲)を経験する。この時脳裏に焼き付いた数々の光景は、田名網が後に描き出す作品の主要なモチーフを占める事になる。轟音を響かせるアメリカの爆撃機、それを探すサーチライト、爆撃機が投下する焼夷弾、火の海と化した街、逃げ惑う群衆、そして祖父の飼っていた畸形の金魚が爆撃の光に乱反射した水槽を泳ぐ姿である。

「食べたい盛り、遊びたい盛りの幼少年期を、戦争という得体の知れない怪物に追い回されていた私の見る夢には、恐怖や不安、怒りや諦めなどが渦巻いていたに違いない。そういえば空襲の夜、禿山の上から逃げ惑う群衆を眺めていたことがある。だが、ふと私は思うことがある。あれは現実に起こったことなのだろうか。私の記憶では夢と現実がゴッチャになって、曖昧なまま記録されているのである。」(田名網敬一)

幼少期より絵を描くことが好きだった田名網は、中学生の頃に戦後を代表する漫画家、原一司のアトリエに出入りし漫画家を目指すようになる。しかし、原の突然の死により、以後漫画の草分け的分野であった絵物語作家の道を目指すようになり、やがてプロのアーティストになるべく武蔵野美術大学へ進学する。その才能は学生時代より広く知られ、在学2年生(1958年)の時にイラストレーション、デザインの権威団体の主催する展覧会(日宣美)で「特選」を受賞する。卒業後、一度は広告代理店に就職するも、個人への仕事のオファーが多すぎて1年足らずで退社。その後60年代を通して、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして多忙な日々を過ごす傍ら、戦後日本を象徴する芸術運動の1つであるネオダダイスムオーガニゼーションと行動を共にし、60年代半ば以降当時アートとしては最も新しいメディアであった映像作品の制作にも没頭する。

「1960年代、赤坂の草月会館では様々なジャンルを越境し横断するイベントが定期的に開かれていた。小野陽子のハプニングやナムジュンパイクのビデオやアメリカの実験映画などが次々に登場した。そんなとき、「アニメーションフェスティバル」(1964年)が開催されるというニュースを聞いた。なんとしてもアニメーションを作りたかった私は、久里洋二の実験漫画工房に強引に頼み込み、『仮面のマリオネットたち』(35mm、8分)を制作した。その後も、『Good by Marilyn』(1971)、『Good by Elvis and UAS』(1971)、『Crayon Angel』(1975)、『Sweet Friday』(1975)と私のアニメーション制作は続いた。」(田名網敬一)

1967年、初めてのNY旅行を経験する。このとき、アメリカの消費社会の繁栄の渦の中にあって力強く輝くウォーホルの生の作品に触れた田名網は、デザイナー活動の中にアートの新たな可能性を直に感じる。
「その頃のウォーホルは、商業美術家であるイラストレーターからアーティストに移行する過程の時期で、美術の世界に切り込んでいった彼の取った戦略を、生の場所で観察・体験したのです。そこで感じたことは、彼が取った戦略というのは、広告代理店の広告戦略そのものだったということです。つまり、作品のモチーフに時代のアイコンを使ったり、活動に映画、新聞、ロックバンドなどのメディアを複合させ、ウォーホルの存在=作品を美術マーケットに売り込んでいく、ショックを受けたと同時に、彼を自分にとってちょうど良いモデルケースとして捉えた。ウォーホルのようにやりたいことはファインアートやデザインといったひとつのメディアに限定せず、いろいろな方法でやっていこうと思った」(田名網敬一)

サイケデリックカルチャーとポップアート全盛期の当時、田名網のポップでカラフルなイラスト、デザインワークは、国内外で高く評価され、1968年AVANT-GARDE誌主催の「反戦ポスターコンテスト」 で入賞した作品「NO MORE WAR」や、伝説的バンド、モンキーズやジェファーソン・エアプレインのジャケットワークなど、「サイケデリックアート」、「ポップアート」の日本への導入に重要な足跡を残す作品を手掛けている。また、ハリウッド女優などをモチーフにして描かれた70年代初めのエロティックなペインティングのシリーズは、アメリカ文化をウィットに富んだ視線で捉えた日本人アーティスト田名網の告白を示す重要な作品である。

田名網は、その後1975年に、日本版「月刊PLAY BOY」の初代アートディレクターに就任するに当たり、「PLAY BOY Magazine」本社を訪れるべく、再びNYに渡っている。この時、田名網は現地の編集者の案内で、アンディ・ウォーホルのスタジオを訪れている。この頃の田名網の作品は、映像とプリントワークを中心に、挑戦的で実験的な作品を数多く製作しており、特にその映像作品は、ドイツのオーバーバウゼン国際映画祭(75年、76年)やニューヨークフィルムフェスティバル(76年)、「オタワ国際アニメーションフェスティバル」(カナダ、1976年)などで上映されるなど高い評価を得ている。また、1976年に行われた展覧会「恋のスーパーオレンジ」(西村画廊)は、その前衛性ゆえに、個展初日に警察の立入検査によって差し止めにあった。

1981年(45歳)、肺水腫を患い、生死の境を彷徨う。この経験から、80-90年代を通して、田名網は「生と死」をテーマにした作品を数多く残している。例えば、以後の田名網の作品に頻繁に登場する松の造形は、闘病中に田名網が見た幻覚のイメージに基づいている。同様に、鶴や象といった生き物や裸体の女性などと共に登場する螺旋や建築的造形といった箱庭的なモチーフも、この頃の作品の特徴である。
1999年、田名網の60年代の作品にフォーカスを当てた展覧会が、ギャラリー360°(東京)で開催される。この展覧会を、ヤマタカEYE(ボアダムス)や、KAWSといった1960年代以降に生まれた新しい世代のカルチャーリーダーが高く評価した事から、田名網敬一の作品は再び若者たちのカルチャーシーンに登場し広く支持を受ける。2005年より、ファインアートシーンにおける新作を発表。人格化した金魚、畸形のキャラクター、光線、螺旋の松、奇想的建築、少女など自身の記憶や夢の世界をペインティング、立体、映像、家具など様々なメディアで表現している。
また、1991年より京都造形芸術大学教授に就任し、束芋などの若手作家を育成。近年の展覧会に"Day Tripper", Art and Public Geneva,2007, "SPIRAL", Galerie Gebr.Lehmann Berlin,2008、 "Kochuten",NANZUKA UNDERGROUND,2009、 "Still In Dream",Frieze Art Fair, 2010、"No More War"Art 42 Basel,2011など。




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トマス・サラセーノ"クラウド・シティ”を サーチ!サーチ!サーチ!

レンゾ・ピアノが設計した銀座エルメスで開かれたのが、アーティストのトマス・サラセーノのクラウドシティという展覧会でした。

トマス・サラセーノ3


トマス・サラセーノ1



これを見たときは、バックミンスター・フラーのジオデシック・ドームを思い出しました。細部の構造が似ていると思ったのです。同時に「浮遊する都市」はこの2012年を持ってしても、完成されることはありません。アーキグラムのようにアンビルドな建築構想です。しかし、それでもこの空間には魅力を感じました。確かにここにいると浮遊している都市の中にいる感じを味わえることができます。




こちらは展示されたもう1つの作品である、黒いビニール袋の球体インスタレーションの内部↓

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悪い言い方をすれば黒いごみ袋の中に入れられただけのインスタレーションなのですが、いい側面を見ると、その黒い袋の巨大さに包み込まれている、巨大な何かに包まれると圧迫感を感じない、みたいなニューエイジっぽいことを思ったりしました。


もし私が何の知識もないまま、このアートと向き合ったらどんなことを思うんだろう。そんなことを考えました。ジオデシック・ドームやメタボリズムのことも知らない。ランド・アートのような巨大な作品のこともわかっていないまま、この作品と出会ったのなら。
それでもきっと、このタイトルと作品を見て浮遊する都市に憧れを抱く作家に興味が湧いたことだと思います。私たち、日本人は小さな頃から21世紀に憧れがあった、憧れを抱くように刷り込まれたと思うのです。それは身近なところでいえば、鳥山明の描いたドラゴンボールを例に見ても明らかでしょう。ブルマの住んでいた町の車には車輪がついていなかったし、メタボリズム都市のような超高層の建物が連なっていました。私はこうやって、間接的に未来と接していたんだなと想いを馳せたと思います。

アートと建築の境界にトマス・サラセーノの作品はあるんだ、と実感した展示でした。



トマス・サラセーノ1-1

トマス・サラセーノは1973年アルゼンチン生まれ。ブエノスアイレス大学にて建築を学んだ後、ヨーロッパに渡り、現在はドイツのフランクフルトを拠点に活動しているアーティストです。2006年のサンパウロ・ビエンナーレ、2009年のヴェネチア・ビエンナーレと、国際展での活躍もさることながら、アメリカやイギリスなど世界各地の文化施設の屋内外を使用した大規模なインスタレーションでも注目を集めています。日本では2008年開設の十和田市現代美術館(青森)での作品が記憶に新しい気鋭の作家です。
サラセーノの作品は、クモの巣、泡、雲といったイメージをもとに、いかにしてこの世界を持続させながら共生共存するのか、という複雑な問いに対する明快な「予見」の表現であるといえます。ヴィジョナリー・アーキテクトと呼ばれる、バックミンスター・フラーに始まり、アーキグラム、ヨナ・フリードマンなどの先達が、急速な高度経済成長に警告を発しつつ、空に浮かぶ都市に未来の都市像を映してきました。こうした先達たちに続き、サラセーノは生態学的に持続可能な空中都市の創造に一歩近づきます。
サラセーノによる本展『Cloud Cities(クラウド・シティ)』は、空中に浮かぶ居住可能なセルの結合体からなる‘空中都市’を表現しています。『Cloud Cities(クラウド・シティ)』は、流動的で境界線のないグローバルな共同生活のヴィジョンであり、国境や民族、人口過密や環境破壊といった地上の問題から文字通り“雲のように浮上して”、空中に新たな居住性を獲得します。
中空に位置するメゾンエルメス8Fフォーラムの会場は、泡のような構造体から空中都市というひとつの生命圏を作り出します。サラセーノの作品はどこまでも透明で軽い未来像を映し出すと同時に、現実世界がはらむ問題に対し私たちの自発的な対話を生む、現在と未来の結節点とも言えるでしょう。




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ADC展を サーチ!サーチ!サーチ!

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銀座のgggギャラリーではADC展が開かれていました。内容はデザインハブと重複しているので、こちらでは動画に絞って紹介します。



ファッションビルのプロモーションムービー「be noisy.Laforet」
(出品者:長嶋りかこ cl:ラフォーレ原宿)








ラフォーレ原宿の入っているショップの対象年齢とは違う格好いいポスター&動画に仕上がっています。いつの時代も尖ることがラフォーレ原宿クオリティ。それが全面に出ていた動画だと思います。実際、この針金のしかけ格好いいと思う。何回も繰り返し見るに耐えられるクオリティって凄い。



TOYOTA 「ReBORN」篇



このCMとにかくストーリーが長い。
次を見たいという仕掛けにしてあるのはわかるし、パッと見の印象もいいと思う。車で被災地に行く。





世の中の多くの人にCMを届けるという意味で成功しているし、訴えかけてると思いました。






コーヒー飲料のTVCF「BOSSゼロの頂点」(出品者:佐野研二郎 cl:サントリー)








ちょっと遅れた時事ネタ(ファッションネタ)が少し面白かった(^^)佐野研二郎氏やっぱり凄い。ボスのこと忘れちゃうぐらいドラマの方が全面に出過ぎているところもよかったです。





茶飲料のTVCF「ウーロン茶プレミアムクリア」(出品者:高井 薫 cl:サントリー)







コーヒー飲料のTVCF「BOSSシルキーブラック」(出品者:森本千絵 cl:サントリー)




CMや広告って消費されてしまうものだから、松田聖子を使ったアイディアってお洒落だと思いました。最近、忘れていた、松田さんの存在。という部分を刺激したCM。



15〜30秒しかないCMに、どう飽きさせないで注目を持ってみられるかというのが考えられているから面白いと思います。どうでもいいCMが世の中に多いだけに、気になるCMはひときわ目を惹く。ここがポイントですよね。



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日本のグラフィックデザイン2012を サーチ!サーチ!サーチ!

六本木ミッドタウンのデザインハブで開かれたグラフィックデザイン2012を見てきました。

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写真、建築、美術、ファッションと同様にグラフィックデザインを鑑賞するのがとても好きです。商業/広告デザインで一過性のものなのに、デザイナーさんの思考はみなさん総じてアートマインド。シンプルな広告ほど印象強い。そんな中からいくつか紹介します。


「服部一成二千十年十一月 出品作品」 出品者:服部一成(ギャラリーの企画展出品作品/org:ギンザ・グラフィック・ギャラリー) 
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「エアボンサイ」 出品者:工藤“ワビ”良平/中西“サビ”一志(自主制作の盆栽型ビニール人形/cl:ワビサビ)
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盆栽がビニールでできている。それだけのことなのに、固くて、丈夫でミニマルで日本的な格好よさを持つ盆栽がビニールの丸みを帯びたものに変化するという衝撃は、発想の転換のインパクトを伝えてくれたのです。ちょうキッチュ。



「資生堂パーラー銀座本店ショップ限定品」 出品者:仲條正義(洋菓子の店舗限定商品パッケージ/cl:資生堂パーラー)
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資生堂の店舗限定のパッケージはレトロ感をどこか彷彿とさせる雰囲気を持っていました。フォントは今風だから、レトロではないので、それはきっと使われた配色から来るものからだと思います。



「LOUIS VUITTON FOREST PHOTO EXHIBITION by MIKIYA TAKIMOTO」 出品者:永井裕明(ファッションブランドの企画展ツール/cl:ルイ・ヴィトン ジャパン カンパニー)
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ティッシュペーパーのポスター「スコッティ」 出品者:松永 真 cl:日本製紙クレシア
*こちらは画像が見つかりませんでしたが、よかったです。いつも使っているスコッティのティッシュが見違えるポスターに変身させられていました。




最後に、グラフィックデザインを見た後のミッドタウンという建物をじっくり見てきました。東京コレクションが開かれた時ぐらいしかようがなかったミッドタウンをまじまじと見てみると、この構造物の美しさに心を打たれてしまいました。写真をご覧下さい↓


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構造やデザインに優れた建築物は紛れもないアートだというのを実感して去ったのでした。




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アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知るを サーチ!サーチ!サーチ!

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六本木/森美術館は毎回刺激的なアートを私たちに紹介してくれます。前回はイ・ブル 、今回はアラブ、次回は会田誠氏。とても楽しみです。


まずこちらを見て下さい↓




アラブ美術といえば、パリで見たレバノン人作家のAli Cherriを思い出します。今回はアラブ系作家をまとめて見る事ができる良い機会でした。この展覧会を見て感じたのは全てのアーティストがやっていることはポリティカル・アートなんだということです。どんなアーティストがどんな作品を展示しても、全て今のアラブの現状と密接な関係にあるということ。アラブの日常は欧米の日常とは全く違うし(それは当然のことである)、アーティストはアイデンティティと向き合うほど、国家のことを考えなければいけなくなるのではないのか、と思いました。その中で好きになった作品を4点紹介します↓



ミーラ・フレイズ《グラディエーター》2010年
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ファッショナブルなマスクを見て思い出したのがヤン・ファーブルのコチラの昆虫の作品 。色使いが一緒で甲冑のようにみえるマスクにこの作品とのリンクを感じたのです。と、女性がマスクで顔を覆う部分にイスラムであることを考えさせられました。そういった文脈も含まれているのでしょうね。


マハ・ムスタファ《ブラック・ファウンテン》2008年-
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この作品が一番私の心を打ちました。作家が実際に戦争で原油工場が爆発してしまい、この黒い雨を浴びたことから、この作品が作られたそうです。この作品の何に心を打たれたかというと、作品の背景に東京の町並みが飾られていることです。
私たちの街、日本が黒い雨に侵される。そんな妄想をさせてくれる作品の展示の仕方に、背筋が凍る思いでした。ご存知のように我が国は原発という問題を現在も背負い続けています。私たちは黒い雨ならぬ、見えない濁った放射線に汚染された空気を現在も吸い続けているのです。これこそがポリティカル・アート。


アトファール・アハダース《私をここに連れて行って:想い出を作りたいから》2010-11年
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こちらは一転して、気が楽な作品。フォトショップで合成された写真群は笑えます。誰にでも作れる簡単な作品なのですが、被写体がアラブの人というだけで、これらの写真のいかがわしさが増す。そこにユーモア&ユニークを感じる仕組みになっているなと感じました。



アラブ・エクスプレス展じっくり向き合うとまた違う発見がありそうです。
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Marke Newton Sneakers & Portraitsを サーチ!サーチ!サーチ!

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オーソドックスな油彩画から、鮮やかな色彩のコラージュ、繊細なモノクロームのペン画まで、様々なツールを駆使して描くマーク・ニュートン氏。対象モチーフとクールに向き合うことで、逆にそれらのエッセンスをフェティシズム感たっぷりに封じ込めてみせる人物ポートレートでは特に高い評価を得ており、ジャン=シャルル・ド・カステルバジャック氏やベルンハルト・ウィルヘルム氏などファッション界の要人、ミュージシャンたちの肖像画も手がけています。ポートレート以外にも展開する多彩なアイディア、ハンドメイドの美しさ、細やかさと大胆さを兼ね備えたスケール自在なアクティビティが特長です。

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本展は、彼にとって2年ぶりとなる東京での個展。メインとなる新作は「靴」のシリーズです。人物の細部へと這わせるのと同じ注意深さでとらえつつ、あえて地面から粘り糸を引くように立ち上がるかのような表情を、アルミ箔とアクリルで描きました。まるで大地から養分を蓄えて自生する生き物のようにも、また、持ち主の意思を離れて行動を始めるゴーストマシーンのようにも見える、意外性の面白さ。ムーヴメントにみなぎる力の表現は、まさにスケートボード・カルチャーに根を張る彼ならではの持ち味で、災いの惨禍から立ち上がろうとする文明の力強さのアイコンとしても感応できるそれらの新作を、彼は今の日本で発表することにしました。

今回はそれらスニーカーやハイヒールを描いた最新作を展示・販売する他、ニュートン氏のこれまでのアーカイブからセレクトされたポートレート作品のペン画、複製画なども合わせて紹介いたします。靴と人物、そのふたつのモチーフの間で響き合う、彼独特の作法や本質を感じとっていただけるはずです。


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ペンシルドローイングって、全ての基本だから、その人だけの味が出せるかどうかで決まってしまう。ファッション的なイラストレーションを手がけて売れていく人の特徴って、何かある。誰にフックアップしてもらったかで、その人の地位もグッとあがる。彼はこの展示会場で既に今回で2回、日本だけで3回展示を行っている。日本に住んでいるアーティストではないのに、需要があるということは凄いことだ。

日本人の欧米人(主に白人)崇拝は目に余るものがあるけれど、どことなく彼にもその匂い感じるのは気のせいだろうか。確かにベルンハルト・ウィルヘルムやラガーフェルドの肖像画は人気のモチーフだから、目に付くし、フックアップされやすい。

バックボーンであるスケートカルチャーはwarpやOlieというマガジンがティーンから30代前半の裏原宿世代まで網羅できる。だから、彼らに対して憧れさせることができる。でも、ちゃんと大学は出てるところが強かだなと思ったり。



こういった若者的アティテュードを持ったアーティストを見る時って、どうしても偏見が生まれてしまう。

それは私自身が思春期にそういったアーティストに対して「いいな」と思っていた時期があったからだし、そしてそのアーティスト達と喋ったりして彼らの本当の姿を知ったことで、結構みんな薄い人なのかな?と感じたりしたことの経験からきているのかもしれない。(マーク・ニュートンがそれにあてはまるとは限りません)



そんな感想ですが、この靴が溶けたペインティング作品は中々よかったです↓

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1973年、イギリス・バーンリー生まれ。リバプールのジョン・ムーア大学卒業。現在はパリをベースにアーティスト、グラフィックデザイナーとして活躍中。ファッションブランドの広告や「GQ FRANCE」などの雑誌、高橋幸宏、TURZIなどのCDジャケットを手がける。世界各地の個展、グループ展で作品を発表する他、ライブパフォーマンスも行う。日本では「SWITCH」誌での挿画連載を手がけた他、2003年にAnd A青山店にて展示イベントを企画。また、2010年にGALLERY SPEAK FORにて個展「Baussencs レ・ボーの人々」を開催した。




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粟津潔「マクリヒロゲル、粟津潔の世界」を サーチ!サーチ!サーチ!

建築運動のメタボリズムのグラフィックデザインを担当した内の一人が粟津潔氏。黒川紀章のポスターを手がけたのも粟津氏です↓
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代官山ヒルサイドテラスF棟で粟津氏のポスターが大量に並べられてました。
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これって完全にポップアート↓
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今回の展示のポスター↓
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粟津氏の仕事↓

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粟津さんは横尾忠則さんや田名網敬一さんよりも少し年上でありますが、活躍した時期が近いので、彼らの作風に共通するサイケデリックさには打ちのめされます。やっぱりこの世代の人達は本当にサイケデリックが好きだなと感じます。ビートルズのサージェント・ペパーズやビーチボーイズのペットサウンズ、とにかくみんなが活躍していた60年代というやつ、すなわちフラワームーブメントというカルチャーはとてつもなく巨大な影響を世の中に与えていたのだな、とこういったグラフィックデザインを見るだけでも伝わるのです。


派手で、壊れていて、渦を巻いていて、グチャグチャで溶けてしまっている。
何も考えなくていい、頭の中をパカッて開けっ放しにしておけばいい。


そんな時代って、凄いなと思います。




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粟津潔 -
1929年東京都目黒区目黒本町に生まれる。絵画・デザインを独自に学ぶ。
1955年日本宣伝美術会展・日宣美賞受賞、1958年世界フィルムポスターコンペランス最優秀賞などを経て、1969年粟津デザイン研究室 <現 (有)粟津デザイン室>設立。

以降もグラフィックデザイナーとしてデザインの第一線で活躍する傍ら、建築・音楽・文学・映像など様々なジャンルを超えたアーティストらと共に都市設計・博覧会設計・映画制作なども行い、その活動・作品歴、及び発表は多岐に渡る。1997-98年には、ポーランド共和国・4都市4国立美術館にて大回顧展を開催。近年ではデザインの原点である視覚伝達(ビジュアルコミュニケーション)に着眼し、象形文字・ロックアートなどを追究し、さまざまな方法を用いて発表を展開している。





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川内倫子展 照度 あめつち 影を見るを サーチ!サーチ!サーチ!

東京都写真美術館で開かれた川内倫子展 照度 あめつち 影を見るを鑑賞してきました。

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展示風景↓
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川内倫子は、私的な日常光景を切り取り、つなぎあわせ、普遍的な生命の輝きへと昇華させる写真表現によって同時代の高い評価を獲得してきました。特定の時 間や場所を記録する写真の束縛から解き放たれた瞬間瞬間の光景には、光と闇、生と死、過去と現在が交錯し、容易に言葉に置き換えることのできないイメージ の純粋さは、見る者のさまざまな記憶や感情を呼び覚まします。
初公開となる新作シリーズでは、早春の阿蘇山の野焼きのイメージを中心に地球上の 数々の事象をとおして、作家の感覚と直観がより大きな世界へと向けて開かれてゆきます。新たなアプローチによる映像作品の出品も今回の大きな見所のひとつ です。本展は、2011年発表のシリーズ《Illuminance》(イルミナンス)と最新作《あめつち》《影を見る》からなる展示構成によって、川内倫 子の作品世界の魅力と本質、そして新たな展開にせまります。
新作『あめつち』は、阿蘇の野焼き、プラネタリウム、嘆きの壁、夜神楽と4つの被写体のみで構成された。川内作品を特徴づけていた6×6のローライフレックス写真から4×5にメディアを変え、これまでよりも大きな被写体へと向き合っている。4×5にカメラを変えた理由のひとつは、「あえて作業を要する使いづらいカメラを使うことで、儀式的な作業を辿り、被写体にリスペクトをもって向き合いたかった」ことだという。ものごとの起源について思いを巡らせたこの作品展示室は、写真がうっすらと光を放ち、まるで古来の西洋絵画のようにも見える。


無題 シリーズ《Illuminance》より 2007
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無題 シリーズ《あめつち》より 2012
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川内倫子さんの写真集はロンドンにもパリにも置いてあって、世界的に求められている写真家です。それはきっと日本人写真家の優しさや儚さが表現されているからなようにも思えます。作品1つ1つに日本人でしかなし得ることができない情感を感じるのです。ライアン・マッギンリーやヴォルフガング・ティルマンスとは違う種類の儚さが存在しています。だから、こんなにも世界的に需要のある写真家になれたのではないでしょうか。


私が今回の展示で好きだな、と感じた作品は↓こちらです。

「無題」 シリーズ《Illuminance》より 2009
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渦を巻いた海の切り取り方も独特の質感を感じます。強そうにみえるけれど、強くない。飲み込まれそうな渦なのに、それだけじゃない。大胆で力強い海の中に繊細を感じました。私自身大胆で強くて「目立つ」写真が好きです。だから、パッと見の印象でこの写真が一番気になりました。しかし、じっくりこの作品を眺めているとそれだけじゃないことに気付くのです。海の雄大さに迫っているなと、感じました。





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川内 倫子(かわうち りんこ、1972年 - )は日本の写真家。日常生活を切り取りつつ、その中にある生と死のもろさを表現する写真を撮る。1997年、第9回ひとつぼ展グランプリ受賞。2002年、写真集「うたたね」「花火」などで「第27回木村伊兵衛写真賞」受賞。同時受賞者として松江泰治がいる。



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July.2012 Tokyo Artを サーチ!サーチ!サーチ!

この3日間、東京に出かけていました。一瞬の滞在だったのですが、回った場所は盛り沢山です。。



川内倫子展@東京都写真美術館
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粟津潔@ヒルサイドテラスF棟
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アラブ:エキスプレス展@森美術館
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GUTAI展@国立新美術館
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日本のグラフィックデザイン2012@デザインハブ
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DOVER STREET MARKET GINZA
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スタジオ・ムンバイ展@ギャラリー間
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日本デザイン大辞典@三井記念美術館
野口一将@ヒルサイドテラスA棟
マーク・ニュートン@スピークフォービル
トーマス・サラセーノ@メゾンエルメス
中平卓馬 サーキュレーション展@BLDギャラリー
市橋織江 paris @ポーラミュージアム
AWAKENING@ESPACE LOUIS VUITTON
1枚の絵画の力@nadiff
本日の浮遊 林ナツミ@nadiff
Identity VIII - curated by Shihoko Iida-@niched contemporary art
ADC展@gggギャラリー
仲條正義展@資生堂ギャラリー
港千尋「旅の色、色の記憶」展@MAISON des MUSEES de FRANCE
International 2012 EMERGING FUTURE@GA ギャラリー
田名網敬一展@NANZUKA UNDERGROUND
DAVID LYNCH版画展@hikarie TOMIO KOYAMA gallery
Cristian Joy@DIESEL ART Gallery
アートサマーフェア@Bunkamura gallery


に行ってきました。一昨年まで住んでいた東京を外国人的視点で見る事ができるようになりました。とにかく東京って凄い!滞在先の半蔵門のホテルの窓からはスカイツリーの夜景とメガストラクチャーといわんばかりの高層ビル群。なんて巨大な街なんだろうと思いました。撮ってきたこれらの写真を眺めるだけでもわかって頂けると思います。

丹下健三たちが描いたメタボリズムな都市群とは違った未来かもしれないけれど、東京は現在も、最も未来的な超近代都市だと思います。住んでいる時には気付かなかった視点が現れてエキサイティングした3日間でした。



明日からは行ってきたギャラリーのアートを紹介していきますので、また改めてよろしくお願いします。



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RYOJI IKEDAを サーチ!サーチ!サーチ!

私の中で、現在の日本人のアーティストの中で最もクールだと思う作家が池田亮司だ。


音楽も映像も彼の表現手段。モノクロームの美しさ。








彼のおかげでノイズミュージックが好きになった。超音波ってカッコイイ。
ATAK NIGHT4で見たライブも刀根さんと同じぐらい、凄くよかった。クールなものって格好つけすぎていて、とっつきにくいというかどこか恥ずかしいものだと思う気持ちがそれまであったけれど、このアーティストに出会って以来、クールな格好よさをそのまま受け入れることができるようになった。2009年に開かれた東京都現代美術館の"+/-[the infinite between 0 and 1] "展も思い出深い。去年の夏、台湾/台北の現代美術館でも池田氏の作品が展示されていた。



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池田 亮司(Ryoji Ikeda、1966年 - )は、米国ニューヨークで活動する日本の岐阜県生まれの実験音楽のミュージシャン、また現代美術作家。パフォーマンス集団ダムタイプ(Dumb Type)の舞台音楽も担当している。超音波や周波数などに焦点を当てた、物理的・数学的アプローチを多用し、音楽や視覚芸術作品を生み出している。



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蔡 國強を サーチ!サーチ!サーチ!

Black Fireworks, Hiroshima, 2008




Sky Ladder




Mystery Circle for MOCA





初めて蔡 國強のファイアーワークスアートを知った時、単純にびっくりした。


全部なくなっちゃえばいいのに。


というような感情を感じた。
私の世代は全部がある、揃っているという状態からスタートした。もう全てが揃っていて、バブルが終わってから大人になった。緩やかに経済が衰退していくことをなんとなく感じていた。ITバブルもに関してもギリギリ間に合わなかった。そして今がある。

2012年地球滅亡論は起こるのかよくわからないけれど、今、蔡 國強のこの作品を見るのはなんとなく意味がある気がしてくる。


全部なくなって、リセットされる。


また1から始めよう。
そんな声が聞こえてくる気がする。世界の終わりに惹かれるわけじゃないけれど、また1から始めれば何かが変わるんじゃないか、今現在のこんな日本好きじゃないよ、っていう人も多いと思う。そんな時にこの蔡 國強のアートを見ると何かを感じるのかもしれない。



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蔡 國強 (さい・こっきょう、ツァイ・グオチャン、Cai Guo-Qiang、蔡国强、1957年 - )は、中華人民共和国出身の現代美術家。ニューヨーク在住。
一貫して火薬を用いた作品制作(火薬の爆発による絵画制作やパフォーマンス)を行うほか、中国文化に由来する物を使ったインスタレーションを多く手がけている。また様々な美術展覧会の企画を行うキュレーターとしても活躍する。
異なった文明や社会や人々が互いに調和・共存するための手段としてアートを捉えている。火薬は中国の歴史や人類の文化にかかわりが深く、薬の一種である一方、爆発によりすべてを破壊し無に帰し暴力衝動を発散させるものである。彼は火薬をコントロールし爆発させることで、暴力衝動や破壊を創造へと転化させ、生命や存在の根源に繋がろうとしている。

福建省泉州市で生まれ育ち、文化大革命時に少年時代を送った。1981年から1985年まで上海演劇大学で舞台美術を学び、1986年から1995年にかけて夫婦で日本に移住した。最初は日本語学校に通いながら作品の発表を重ね、天安門事件後に周囲の尽力で筑波大学芸術学群に研究生として在籍した。
当初は油彩を塗ったキャンバスや壁画の拓本の表面で火薬を爆発させることで、自身の中の衝動を促進し、中国の抑圧的で管理色の強い美術の伝統や社会の空気に対抗していた。日本に住んで火薬や現代美術の研究を進めるうち、火薬のみを用いたドローイングや、野外で火薬を爆発させる大規模なパフォーマンスやアースワーク的なプロジェクトを開始し、日本や欧州で発表し始めた。
蔡は様々な象徴、物語、その土地の伝統や文化にかかわるもの(たとえば風水、漢方薬、気、龍、火薬、花火、ローラーコースター、自動車のエンジン、コンピュータ、自動販売機、野生生物、肖像画や肖像彫刻、漢民族以外の中国の少数民族やその文化など)を作品に取り入れている。またかつての毛沢東主義や社会主義のスローガンからの引用も行われる。
1990年代半ばには日本各地や西ヨーロッパの美術館での現代美術展に招待されたほか、中国西部の万里の長城、京都市の平安建都千二百年事業、広島市の1994年アジア競技大会などのイベントにも起用された。1995年暮れにはアジア・アート・カウンシルの奨学金を受けてニューヨークに移った。その後も1996年のグッゲンハイム美術館のヒューゴ・ボス賞受賞、1999年の第48回ヴェネツィア・ビエンナーレでの金獅子賞受賞など多くの賞を得て国際的注目を集めるようになり、様々な展覧会のオープニングや大イベントに起用されて火薬や花火を使ったプロジェクトを行っている。2008年には北京オリンピックの開会式・閉会式でもヴィジュアルディレクターに起用され花火を使ったパフォーマンスを行った。また、同年初頭にグッゲンハイム美術館にて行われた回顧展は、オリンピックの開催に合わせて北京の中国美術館を巡回している。
1999年のヴェネツィア・ビエンナーレでは『ベネチア収租院』と題し、新中国建国後に作られた、小作農に対するかつての収奪を再現した社会主義リアリズムのプロパガンダ彫刻(地主の家の小作料取立て場・収租院で作物を収める小作農たちの像)を、オリジナルを作った老作家や中国の美術学生らとともにヴェネツィアで再制作するプロジェクトを行い、金獅子賞を受賞するなど国際的注目を集めた。2005年のヴェネツィア・ビエンナーレでは、初登場の中国館のキュレーターとして展覧会を企画する側に回った。
一方では非難を浴びることもあり、中国国内では『ベネチア収租院』は、オリジナルを作った彫刻家の精神的財産を奪うものだという批判を受けている。また彼の作品は政治や思想を参照する一方で、制作する国にあわせて立場を変える機会主義的な部分があるという批評もある。彼が北京オリンピックに係わることになったとき、中国の他の美術家、たとえばヘルツォーク&ド・ムーロンと協力し北京国家体育場・鳥の巣をデザインした美術家及び建築家の艾未未(アイ・ウェイウェイ)らとの間で論争となった。
2009年日本福岡で福岡アジア文化賞を受賞。




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ジョルジュ・スーラを サーチ!サーチ!サーチ!

グランド・ジャット島の日曜日の午後(1884-86)
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アニエールの水浴(1883-84)
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実際に私が目にしたのはロンドンのナショナルギャラリーで見たアニエールの水浴だ。


ロンドンに住む美術愛好家の人にナビゲートしてもらって印象派の人達の作品を解説してもらったことがある。その中で紹介されたのがスーラのこの作品だった。「点描」といわれるまで、遠くから眺めているだけではわからなかった。牧歌的なモチーフだし、人物の描き込みをみると、どこか抽象的で19世紀後半の作品というよりは現代アートの時代のアーティストが描きそうな雰囲気もあると思う。


最初に目に入るのは真ん中で座る少年(青年?)だろう。なんだか嫌なことがあったのではないか。全身から感じるダークな匂いはこの後、自殺をするのではないかとさえ想像してしまう。目の前で水浴びしている子供達とは対照的だ。




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ジョルジュ・スーラ(スラ)(Georges Seurat 発音例, 1859年12月2日 - 1891年3月29日)は、新印象派に分類される19世紀のフランスの画家。
スーラは、印象派の画家たちの用いた「筆触分割」の技法をさらに押し進め、光学的理論を取り入れた結果、点描という技法にたどりついた。スーラは完成作を仕上げるまでに多数の素描や下絵を制作して、入念に構想を練った。また、点描の大作を仕上げるには相当の時間を要したことと思われる。こうした制作方法に加え、31歳の若さで没したこともあって、作品の数は多くはない。





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Walter Van Beirendonckを サーチ!サーチ!サーチ!

昨日はBLESSを取り上げたので、今回はアントワープ6の中でも異彩を放ち続けるWalter Van Beirendonckを取り上げます。


このブランドは90年代後半に東京でW<という名前でオリゾンティが母体となってブレイクしました。

1月に行われたファッションショーをパリで見てきたレポートはこちら


どういったブランドなのかというと↓


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とにかくアヴァンギャルド。そしてファンタジー全開です。着用できそうにない洋服が平気であります。BLESSはアートに匂いを服に落としこんでいるけれど、WalterはSMとかエロ・グロ・ナンセンス的なイメージ+POP+POP+POP(時々、モンスター)で服が作られているように思います。


人間を飛び越えたい、変身したい。

そういったメッセージをWalter Van Beirendonckから感じるのです。このブランドはファッションはいつまでも楽しいものだと思わせてくれるだけに、コレクションを行うメンズブランドとして私の中でいつもベスト3に入るブランドです。



先日行われた最新の2013S/Sコレクション↓





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ウォルター ヴァン ベイレンドンクは1955年生まれ。アントワープ王立芸術アカデミーのファッション科卒業。

86年、アントワープ王立美術アカデミーのファッション科を卒業した学生6人がロンドンコレクションの「ブリティッシュ・デザイナーズ・ショー(展示会)」にの「アントワープの6人」展に自身のブランドを率いて参加する。

93年から99年(2000S/S)まではブランド「W&L.T.(Wild&Lethal Trash)」をパリコレクションで発表する。企業の支援を得てスタートしたこのコレクションはパフォーマンス的要素の強いもので、マルチメディアの注目を集め、好評を得ていた。このプロジェクトの後、2001年に自身の名前を冠したブランド「ウォルター ヴァン ベイレンドンク」を立ち上げる。この服はアントワープにあるウォルター ヴァン ベイレンドンク自らの出店する店、「ウォルター」でしか販売されていない。2001年に設立されたセカンドライン「エロティックテロリスト(aestheticterrorists)」は世界中で販売されている。

ウォルター ヴァン ベイレンドンクはさまざまな分野で活躍。

89年にコミック「キングコングクックス」を出版、97年にはU2のツアー「ポップマート」の衣装を担当。自身のキャリアをテーマにした本「ミューレット」の出版、アントワープで開催されたファッションイベント「Mode2001 Landed/Gelamd」のディレクション等を担当。また現在はアントワープ王立芸術アカデミーでファッションを教えている。

ウォルター・ヴァン・べイレンドンクのもとでウィム ニールス、ラフ シモンズ、ベルンハルト ウィルヘルムが研修、アシスタント等を経験。指導者としても実績を残している。




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BLESSを サーチ!サーチ!サーチ!

ドイツのアーティストが好きだと昨日話した理由は他にもある。
それはファッションブランド「BLESS」の存在だ。





このエキシビジョンは、ファッションショーであるはずなのに、モデルは実は給仕人という仕掛けになっている。この時のBLESSの狙いは忙しいファッションウィークにBLESSのショーではご飯をちゃんと食べてもらい元気を出してほしいといったユニークな発想からきている。


いくつか洋服をランダムにピックアップ。

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変形の服が多いし、ボリュームのある洋服の着こなしは難しいと思うかもしれないけれど、アイテムの大半はノーブルな色合いが多いので落ち着いたイメージがあると思う。たまにある凄く奇抜な服(例えば、ここで取り上げた絨毯と服が一体化しているもの)は、ご愛嬌だ。実際にそれを試着したことがあるけれど、着れなくはない。以外としっくり体になじんだ。ただ、着ていく場所がないのがキズ(笑) そして、彼女達のショーではモデルは一般人を使うので、私たちが着用するイメージが掴みやすい。


コム・デ・ギャルソン〜マルタン・マルジェラ以降のアートマインドを服に落としこんだブランドとして長く続いているBLESSがとても好きだ。cosmic wonderも同じタイプだけれど、BLESSの方が個人的には好き。BLESSがあったから、先日紹介したJANFAMILYのMARKIN YAN MAがいたはずだし、オーストリアのfabrics interseasonが生まれたと解釈している。


このブランドを高校生の時に知ったおかげで、アートと日常の関係性に興味を持つきっかけになった。




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ブレス(BLESS)は、1996年、デジレー・ハイスとイネス・カーグが設立。ブレス(BLESS)は、デジレー・ハイスとイネス・カーグが設立したデザインチーム。ドイツのベルリンから活動をスタートし、現在はベルリンとパリを拠点としている。

デジレー・ハイス(Desiree Heiss)は1971年生まれ。イネス・カーグ(Ines Kaag)は1970年生まれ。ともに大学ではファッションを学ぶ。93年の在学中に出会い、意気投合。95年からデザイン活動を共にする。

最初のデザインは95年にポスターを制作したもので、その後、96年にi-D magazineの広告を制作。これが「N°00」とされブレスとしての最初のクリエーションとなっている。97年、企業としてブレスを設立。

コンセプチュアルな要素が強く、アイデアを出していくことにに多くの時間を費やす。最新のものを作り出していくというよりは、入念なリサーチのもと、過去のマテリアルを使用し、価値を生み出していく。そのプロダクトには「N°00」「N°05」などのナンバーが付けられる。オリジナルのコレクションも手がけ、衣服、アクセサリーなどのコレクションを発表する一方、プロジェクト活動を積極的に行なう。

過去、リーバイス、マルタン マルジェラ、コスタス ムルクディス、ZUCCa(ズッカ)など、ファッションブランドや企業のデザインプロジェクトを多数手がけている。日本にてホテルクラスカのプロジェクトを手がけた。

2006年、BLESSの活動10周年を記念して書籍、「BLESS BOOK」を発表。その予約販売会として、カバン・ド・ズッカ南青山店内で展示会が開催された。ズッカとは過去に展示会など多くのコラボレーションを行なっている。






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ATOM TMを サーチ!サーチ!サーチ!




ミュージシャンのATOM TMは私が好きなサウンドアーティストの一人。この映像を見て思い出すのが、PETER KOGLERだったり、1960年代に活躍したミニマル・アートの人達だ。


ALVA NOTOやこのATOM TMはドイツ出身のミュージシャンで、写真家のヴォルフガンク・ティルマンスも、この間紹介したゲルハルト・リヒターやErich Heckel、Max Pechsteinはドイツの画家で、なんだか実はドイツの難しいアートをやろうとしている人が好きなのかと思ってきた。偏るつもりはないのだけれど。




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Uwe Schmidt(AtomTM、またはセニョール・ココナッツ)は1968年、ドイツ西部‐フランクフルトに生まれ、しばしば、エレクトロラティーノ、エレクトロゴスペルの父と称される。デビュー以来の20有余年でプロデュース作品は70を超える。
90年代にテクノ/アンビエント/アシッドをクロスオーバーさせた作品を多数発表。シンセサイザーから抽出された夢幻のパルス/トーンは常に賞賛を浴びてきた。




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李 禹煥を サーチ!サーチ!サーチ!

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リ・ウーファンは、筆をまっすぐにただ下ろしていくという、行的な繰り返しで描く。一気に振り下ろされた筆跡は、清々しく緊張感に満ち、見る者はその潔い集中された行為の時間を追体験する。それがこの暑い抽象へのひとつのアプローチである。 <女の子のための現代アート入門 / 長谷川祐子著 より引用>




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李 禹煥(リ・ウーファン、Lee U-Fan、이우환、1936年 - )は大韓民国慶尚南道に生まれ、日本を拠点に世界的に活動している美術家。日本の現代美術の大きな動向である「もの派」を理論的に主導したことで有名である。直島に安藤忠雄とのコラボレーションによる李禹煥美術館が開館した。


「もの派」は、1960年代末に始まり、1970年代中期まで続いた日本の現代美術の大きな動向である。石、木、紙、綿、鉄板、パラフィンといった〈もの〉を単体で、あるいは組み合わせて作品とする。それまでの日本の前衛美術の主流だった反芸術的傾向に反撥し、ものへの還元から芸術の再創造を目指した。「もの派」の命名者は不明。1968年に関根伸夫が『位相—大地』を発表し、李禹煥がそれを新たな視点で評価し、理論づけたことから始まる。このふたりが始めた研究会に、関根の後輩である吉田克朗、本田眞吾、成田克彦、小清水漸、菅木志雄(いずれも多摩美術大学の齋藤義重(斎藤義重)教室の生徒)が参加し、つぎつぎに作品を発表したことで注目された。かれらは「李+多摩美系」と呼ばれる。ほかに「芸大系」の榎倉康二・高山登、「日藝系」の原口典之が注目すべき活動をしている。
『美術手帖』1970年2月号が「発言する新人たち」という特集を組み、座談会に「李+多摩美系」が顔を揃えた(ただし本田眞吾は欠席)。これが事実上の「もの派宣言」といえる。しかしかれらは自主企画展を行うことなく、1970年夏ごろからそれぞれの作風に分散していった。
欧米のミニマル・アート、アルテ・ポーヴェラとの類似を指摘されることが多い。




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Bloomberg New Contemporaries 2011を サーチ!サーチ!サーチ!

もうすぐロンドンオリンピックだから、もしロンドンに行く機会のある人はロイヤルアカデミーに行ったついでにICAにも行くといいと思う。場所はどちらもピカデリー・サーカス駅から歩いていける距離なので、1日のコースの中に組み込めるはず。


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今回は昨年~今年の初頭まで、ICA で開かれた Bloomberg New Contemporaries 2011 In the Presence という展覧会を紹介。一番新しい現代アートを鑑賞した時の話。


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現代アートはコンテキストの下に鑑賞するのが楽しいわけで、この絵って、なんかいいなというのは理由がある。それは過去に鑑賞者が見た絵に類似していたり(すなわちオマージュ、サンプリング)することが原因の1つだ。今回このICAの展示は既視感が凄かった。既視感がありすぎて、少し食傷気味だったというのも本音。



編集が上手な映像、実際の作品の数倍は美しく見える↓





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Erich Heckelを サーチ!サーチ!サーチ!

SEATED NUDE(EGYPTIAN GIRL) 1909
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以前、ロンドンのCourtauld GalleryのMAX PECHSTEINを紹介した。その同じフロアの隣に並べられていたのがErich Heckelのこの作品だ。


PechsteinのWomen by the seaのようにヌードの女性がモチーフになっている。この女性は牧歌的な雰囲気を持っていて、空を見つめている。開かれた体の様子からすると、とても開放的な場所にいるのだろう。エジプトの女性がヌードで空を見つめている。言葉にするだけでも、なんて魅惑的な響きなんだろうと感じる。色彩は鮮やかとまではいかずとも、カラフルで夏の魅力を引き出している。1909年という作成年代からフォービズムの影響もあったのかもしれない。それが色だけではなく、塗りの粗さにも感じることができる。


女性が秘部を開放しているだけでも、それは見てはいなけないものなのではないかと、男性的視点で目を背けたくなってしまう部分がある。私たちの倫理観を説いている作品なのかもしれない。絵画の中だけに存在する魅惑的な女性に魅力を奪われた。HeckelもPechstein同様ドイツの画家だった。ドイツ人の画家の目から見たオリエンタルな女性の美しさが好きなのかもしれないな、と気付いた。



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Erich Heckel (31 July 1883, Döbeln – 27 January 1970, Radolfzell) was a German painter and printmaker, and a founding member of the Die Brücke group ("The Bridge") which existed 1905-1913.



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Sarah Lucasを サーチ!サーチ!サーチ!

Black and White Bunny #1, #2, #3 (1997)

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同じくテート・ブリテンで鑑賞したサラ・ルーカスのこの写真は、最初に見た印象は、SMチックなポルノグラフィを連想した。このモデルは人間ではない。カラーにするとこんな風に実はなっている。


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白黒の官能的な女性の写真というだけで、ヘルムート・ニュートンやロバート・メイプルソープを連想する。

グロテスクといえば一言で終わってしまう。この立体作品を白黒のコントラストをつけ、背景を演出して写真にしたところに意味を感じる。この写真を見ていると、日本的発想では、アラーキーの拘束されたMの女性の緊縛写真を思い出すし、同時に漫画の寄生獣に出てくる未来からの寄生物の印象を受ける。変。気持ち悪い。ただのSM写真だと思ったのに、その造形が明らかになっただけで気持ち悪さを増幅させる。



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Sarah Lucas (born Holloway, London, 1962) is an English artist. She is part of the generation of Young British Artists who emerged during the 1990s. Her works frequently employ visual puns and bawdy humour, and include photography, collage and found objects.




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Winifred Knightsを サーチ!サーチ!サーチ!

The Deluge(1920)
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テート・ブリテンの常設展示で、Winifred Knightsの絵を鑑賞した。


タイトルのように「ノアの大洪水」が描かれている。今の私たちにとって非常にリアリティがある絵だと思う。そしてとてつもない恐怖を感じる。必死に逃げ惑う人々は助かりそうもないようにも見える。

世界の終わりはやってくる。


今までの人類の歴史で何度その言葉は使われただろうか。恐怖を煽ることで時の権力者は庶民を支配してきたし、それは今でも変わらない構図に思える。しかし、それとは別のベクトルで確かに世界が終わるかもしれない。そんなこともよく思う。こんなに進歩した現代。これ以上の進歩なんてあるのだろうか。もしあるとするのならば、古代のエジプトの壁画に描かれたような宇宙人がやってきて、私たち人類と交流を持って、次の時代を築くことぐらいしか想像できない。


なんていうようなことを妄想した絵だった。



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Winifred Margaret Knights (1899–1947) was a British Painter. Amongst her most notable works are The Marriage at Cana produced for the British School at Rome, which is now in the National Art Gallery of New Zealand in Wellington and her winning Rome Scholarship entry The Deluge which is now held by Tate Britain. Knights’ style was much influenced by the Italian Primitives and she was one of several British artists who participated in a revival of religious imagery in the 1920s, while retaining some elements of a modern style.




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Josiah McElhenyを サーチ!サーチ!サーチ!

The Past Was A Mirage I Had Left Far Behind




同じくWhitechapel Galleryで展示されていたのが、Josian McElhenyの展示。四方八方にミラーボードが置かれ、プロジェクターで映像を写しこむ。アブストラクトな何種類にも変化していく色の洪水はとても美しかった。


実はこういった映像表現は10年前から沢山経験している。当時、RAINBOW2000以降トランスミュージックが全盛期だった頃に、私も山へ行ったり、新宿のリキッドルームのTOKIO DROMEに毎回参戦していたので、格好いいVJ表現を生で音楽と一緒に体験しているのだった。M.M.DelightやEYEdentifyが凄く格好よくて、映像を見て溶けるんだということがわかった。


こういう表現のVJ↓



このジャンルの一番の名作PVはなんといってもShopongleのDMT↓ 段違いのレベル。



十代の時にこういうイベントに沢山行っていたせいで、映像の見方が変わってしまった。今回のJosian McElhenyの展示もとても格好いいはずなのに、どこかで新しくないかもしれないな、これは。と思う自分がいたのも事実だ。


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ゲルハルド・リヒターのアブストラクト・ペインティングのような色の洪水は綺麗だし、四方八方を映像に囲まれて、自分がそれと一体化する無に陥るような境地を味わえる瞬間がある、というようなことを言いたいんだけれど、2011年にこれを体験するということは、私の中で既視感があった。経験って時に厄介なものになるんだということがわかる。しかし、こういう展示体験が初めての人ならとても楽しめると思う。体中に色を浴びることができるから。



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Josiah McElheny (born in 1966, United States) is an artist and sculptor, primarily known for his work with glass blowing and assemblages of glass and mirrored glassed objects (see glass art). He is a 2006 recipient of the MacArthur Fellows Program "genius grant". He currently lives and works in New York.
He has exhibited his work at national and international venues including the Museum of Modern Art, Orchard, and Andrea Rosen Gallery in New York, Donald Young Gallery in Chicago, Institut im Glaspavillon in Berlin, the Moderna Museet in Stockholm, White Cube in London, and the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía in Madrid.




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Wilhelm Sasnalを サーチ!サーチ!サーチ!

ロンドン東部のAldgate East駅近くにあるWhitechapel Galleryで鑑賞したのはポーランド人アーティストのヴィルヘルム・サスナルだ。


Wilhelm+Sasnal,+Tsunami,+2011,+Oil+on+canvas


Wilhelm+Sasnal,+Kacper+and+Anka,+2009,+Oil+on+canvas+180+x+220+cm


Wilhelm+Sasnal,+Anka+in+Tokyo,+2006,+Oil+on+canvas,+35+x+50+cm



これらの絵は被災した後のフクシマが描かれている(と思う、たぶん)。絵のモチーフとして強烈な場所であるこの時の被災地は私たち日本人からすれば描くことなんてできない目を背けたい現実ばかりだった。そこには喪失しかなかったから。この絵を見て思い出したのは、すなわちそういう気持ちだった。アメリカ人が9.11で変わったように、日本人の意識も3.11で変わったと思う。特に政治に対しての憤りが。どんなに声をあげても変わらない政府には多くの日本人がうんざりしている。もし私たちがフランス人だったら、とっくに野田という厚顔無恥な総理はやめているだろう。悔しい現実がある。


ヴィルヘルム・サスナルの描いたフクシマをロンドンで客観的な気持ちで見ると、また怒りが湧いてくる。仕方がない、私は結局日本に帰るしかないのだから、それも当然のことだろう。


Wilhelm+Sasnal,+Bathers+at+Asnières,+2010,+Oil+on+canvas,+160+x+120+cm



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こちらで描かれたのは人物。それぞれの感情が見えないように描かれているように思う。現代の人間は人に感情を読まれないように、当たり障りのないように生きている。それはコミュニケーションを円滑にするための防御策の1つだ。サスナルはそういう部分を描いたのだろうか。



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Wilhelm Sasnal
Born in Tarnów, Poland, 1972
Studied architecture at the Cracow Polytechnic, Poland, 1992-1994
Studied painting at the Academy of Fine Arts in Cracow, Poland, 1994-1999
Lives and works in Cracow, Poland



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IDA EKBLAD & THOMAS KIESEWETTERを サーチ!サーチ!サーチ!

<サーチ・ギャラリーにある2人の作家の立体作品について>



IDA EKBLAD / Organ Invention(2010)
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IDA EKBLAD
Born in 1980 in Oslo, Norway
Lives and works in Berlin and Oslo



IDA EKBLADのこの作品は、上下約2mの幅と高さを持っている。素材の硬質さや直線の使い方にミニマルアートの影響が見え、動物的振る舞いに、ロボットのAIBOの愛らしさを感じる。私たちはこの作品を見て、それぞれの愛している動物を思い出すだろう。何かほっとけない感覚を呼び起こされるのだ。



THOMAS KIESEWETTER / Barrieri(2010)
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THOMAS KIESEWETTER
Born in 1963, in Kassel, Germany
Lives and works in Berlin, Germany




THOMAS KIESEWETTERの2作品もIDA EKBLADの作品のようにスチールが使われている。違うのはスチールがぐにゃぐにゃに曲げられ、軟体動物のように見えることだ。赤い作品にはたこを思い浮かべてしまうし、緑の作品はほ乳類の愛嬌のある動きにみえる。

本来は真っすぐに伸び、無機質である建築素材スチールが、歪められ丸みを帯びただけで、本来の姿とは打って変わって愛らしい感情をもった生き物になる。素材の持つ特徴のマイナスをプラスに変えるのはアイディアの基本であり、それを忠実に行った作品。アートにユーモアはつきものだということを思い出した。




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RICHARD WILSONを サーチ!サーチ!サーチ!

Oil Installation(1987)
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サーチ・ギャラリーの地下の部屋を埋め尽くした海は重油だった。これ以上ない程に黒くて、写るものすべてを反射してしまう。底なし沼のようにもみえる。ブラック・ホールって、きっと、こんな感じなんだと思う。


以前に紹介したESPACE LOUIS VUITTON TOKYOで鑑賞した原口典之さんの作品とやっていることは一緒だ。

重油という産業廃棄物を通して、いらないとされるものが実は一番美しくなるという発想の転換を私たちに提示し、全てが写りこみ、反射するということは私たちの気持ちを拒絶もする。そんな風にも捉えることができる。


何もない、黒の世界。


黒がファッションの世界ではとても強い色だと言われている所以が、こういう作品を通すとよくわかる。黒は際限がないから。強いから、怖いし。優しくない。だからこそ、格好よくもある。人が闇を恐れる理由をこの作品を通して感じた。




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リチャード・ウィルソン(Richard Wilson)- 1953年、ロンドン生まれ。ロンドン在住。イギリスのインスタレーション・アートにおける代表作家の一人。おもな作品は、《天国への階段》(1994、ファーレ立川)、《日本に向けて北を定めよ(74°33'22")》(2000、越後妻有 アートトリエンナーレ)《Final Corner》(2002、ワールドカップ・プロジェクト、袋井市)、《20:50》(2003、サーチ・ギャラリー、ロンドン)など。




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サーチです。
サブカルチャーに憧れた思春期を過ごし、ロンドンの某芸術大学の門をたたく。その後、メジャーとサブカルの両方をこよなく愛するように。世界中のアート、音楽、ファッションをちょっぴりサブカルの視点から紹介します。アートは若葉マークにつきご注意下さい。

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