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にほんの建築家 伊東豊雄・観察記を サーチ!サーチ!サーチ!

瀧口範子さんが書いたこちらの本を読みました↓
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ジャーナリスト瀧口範子によるトップランナーの解体新書

建築家・伊東豊雄を解体しようと密着取材を敢行したのは、建築界、デザイン界、経済界、IT業界など各界の第一線で活躍する人々を取材してきたジャーナリスト・瀧口範子氏。東京、パリ、シンガポール、チリ、ヴェネツィア……と世界中を飛び回る伊東氏を精力的に追いかけ、その創造力の源がどこにあるのかを探っています。著者の視線は、日常何気なく発せられる言葉やふるまいに向けられ、一見穏やかで静的な印象を与える伊東氏の内面には、意外にも体育会系の闘志がみなぎっていることを解き明かしていきます。
「建築家は少しでも緊張感をなくすと、あっという間に300メートル遅れをとってしまう」
「建築はサバイバル・ゲームだ」
「時間は常にないんだよ。僕らもいつも、もう1日あったらなあと思う」
妥協を許さない建築家からこぼれてくる言葉の数々はその穏やかな口調とは裏腹に熱く、職業のジャンルを超えて、現代社会に生きるすべての人々の胸に深く響いてくるでしょう。
また著者は、伊東氏の修行時代にもさかのぼり、当時をよく知る人々の証言を数多く集めています。今でこそ世界中でプロジェクトを進める建築家にも、建築の仕事にありつけず思索を深めるしか手だてのなかった日々があったこと。その鬱憤を同世代の建築家たちと激しくぶつけ合ったこと……。そこには誰もが経験した覚えのある、悩み、焦り、もがきながらも理想を追い求めた、若者特有の姿が浮かび上がってきます。
本書は、60代半ばを迎えてなお進化し続ける建築家の、等身大の人間像に迫った貴重なドキュメンタリーです。同時に、分野を問わず、日々悩みを抱えながらも自分の仕事の中で何かを成し遂げようとしているすべての人々に、大いなる活力を与えるものでもあります。「走りつづけていれば、必ず何が問題か見えてくる」と語るトップランナーの熱い思いを、ぜひ受け取っていただきたい一冊です。


瀧口 範子(たきぐち・のりこ) ジャーナリスト、編集者。シリコンバレーと日本を往復し、テクノロジー、ビジネス、建築などの分野で執筆活動を行う。上智大学外国語学部卒業。1996年~98年フルブライト奨学生(ジャーナリスト・プログラム)として、スタンフォード大学工学部コンピュータ・サイエンス学科にて客員研究員。著書に『 行動主義 レム・コールハース ドキュメント 』、『 にほんの建築家 伊東豊雄・観察記 』(ともにTOTO出版)『 なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか? 』(プレジデント社)など

伊東豊雄(いとうとよお、1941年〈昭和16年〉6月1日-)は日本の建築家。伊東豊雄建築設計事務所代表。元東京大学、東北大学、多摩美術大学非常勤講師。高松宮殿下記念世界文化賞、RIBAゴールドメダル、日本建築学会賞作品賞2度、グッドデザイン大賞など多数受賞。


伊東豊雄さんの事は安藤忠雄さんと同世代の建築家という認識がなかったという余りに建築に無知な私ですが(そして妹島和世さんがお弟子さんだった!)、無知だからこそ知れば知るほどのめりこむといったもので、読んでいてとても面白かったのが、この本に書かれていた時期に伊東さんが興味があると言っていた「チューブ」の構造。


せんだいメディアテークという建築物を作ったのが、伊東さんの転換期だったそうです↓
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こちらは詳細です↓
1995年にコンペが行われ、私たちの案が一等になり、2000年に竣工した建物です。コンペ案を提出した段階では透明感があって軽くてモノの存在感がない建築をつくりたいと考えていて、構造体である鉄骨のチューブが力を受けていないように見せたい、透明感のある光のチューブのように見せたいと思っていました。コンペの時点で構造設計者の佐々木睦朗さんが提案したモデルでは、できるだけ薄くて強いフラットスラブをつくりたいということで、グリッド状のリブを二枚の鉄板で挟んだサンドウィッチパネルを使う計画にしていました。そしてチューブの構造は、トラスを組んでHPシェルの曲面をつくるという計画でした。ですから、コンペの時点では、ストラクチュアは純粋幾何学の組み合わせで構成されていたのです。

ところが実施設計が進み、現場が始まると、その純粋幾何学だけではうまくいかなくなってきました。力の流れ方に不均質な状態が表れたのです。端的にそれが表れたのがチューブの周囲の床でした。チューブの周りには非常に大きな力が働くので、格子状のグリッドパターンで計画していたものが不均質な三角形に割られていったのです。複雑な力の流れを可視化するパターンとして表れたわけです。そして現場では、ものすごく大量の溶接が行われました。

その溶接作業をやっていた頃、地元で、この建築に反対する声が聞こえてきました。「こんなチューブは止めて、普通の柱にした方が、よはどスぺ-スが広く使えるではないか」と地元の新聞などを通じて言われていました。それはミース的な均質なグリッドの空間にしてしまえ、というのと同じことです。たしかにチューブをやめて、普通の柱を使うことは可能ですが、チューブのスパンは平均して15m近くあるし、場所によっては20m近いところもあるので、やはり太い柱と厚いスラブを使うことになります。チューブの中に納めているエレベータシャフトや階段もどちらにしても必要なのですから、決して無駄をやっているわけではないのですが、一般の人から見ると無駄に映ったようでした。そういう状況もあり、当初考えていた存在感のないチューブというものではなくて、なにがなんでも動かない強いチューブをつくりたいと思いました。徹底的に力技で交戦しようと思ったんです。

ここで注目して欲しいのは、グリッドで計画していた床が、有機的なチューブを配置した途端に「東京-ベルリン/ベルリン-東京展」の波打つ床のように、グリッドが解体され変形を始めたことです。純粋幾何学でつくられている全体のボリュームの中に、有機的なものが発生したことで、純粋幾何学が変形したのです。そこには均質であることを合理的だとするシステムに対して、むしろ不均質なものこそが自然界をつくり出しているという、つまり自然本来の姿が表れていると思いました。たとえば、一本の木は全体としてバランスが取れているけど、一本としてシンメトリーな木なんてないですよね。こうして「せんだいメディアテーク」をきっかけに、私は「もののもつカ」ということについて考えるようになりました。



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定禅寺通り沿いにある仙台市の複合文化施設「せんだいメディアテーク」です。2001年1月の開館から11年経ちましたが、色あせた雰囲気はまったくありません。仙台市民図書館もあるためか、学校が長い休みの間は朝から自転車で一杯になる大盛況ぶりです。
せんだいメディアテークは、建築物としても特徴があります。「梁のない建物」です。6枚の床(プレート)と、揺れる海草のような形状の13本のチューブと呼ばれる鉄骨独立シャフトのみの単純な構造によって、地下2階、地上7階の空間のすべてが作られています。この建物(作品)は、建築家・伊東豊雄の代表作となっています。




建築家の方が描く未来図は私達が生きている感じている現代の遥か先を行く建物を作り出しています。何だこれは?という建物なのに、凄く使いやすい仕掛けがされていたり、外観も格好いい、内装も格好いい、構造物としても素晴らしい、動線も考えられている。思想も持っている。


もう何も言うことがないほど、これぞアートなのではないかと思うわけです。芸術を通じて建築の素晴らしさを知ってしまって。。。巨大建築物について想いを馳せています。著名な建築家の本もとても面白い。いつもよく行っていた代々木第一体育館が丹下健三先生作であった事を全然意識していませんでした。でかいな〜、屋根が凄いな〜と思っているだけでした。けれども、この作品に作られた思い、経緯はとても面白いものに違いありません。


昨日紹介したアトリエワンが作る小さな家シリーズもとても面白いし、世界の建築家としても有名な伊東豊雄先生の作る都市の景観を壊さず作る格好いい建物も好きです。私達がそれぞれ住む街に潜むデザインされた建築はつくられたアミューズメントパークよりも遥かに深い面白さを持つ建物なのだなと感じる今日この頃です。



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サーチです。
サブカルチャーに憧れた思春期を過ごし、ロンドンの某芸術大学の門をたたく。その後、メジャーとサブカルの両方をこよなく愛するように。世界中のアート、音楽、ファッションをちょっぴりサブカルの視点から紹介します。アートは若葉マークにつきご注意下さい。

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