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ジャクソン・ポロックを サーチ!サーチ!サーチ!

前日の話の続きになりますが、東京都国立近代美術館で5/6まで行われたジャクソン・ポロック展に行ってきました。


パリ市立近代美術館、フランス国立近代美術館など色々回っていたし、東京には10年も住んでいたことがあるのに、この国立近代美術館に足を運んだのは実は初めてです。どれだけ私がアート初心者であるのかを痛感させられます。


竹橋駅すぐにあるこの建物はモダンなこの建物は近代美術館評議員であったブリヂストン創業者の石橋正二郎個人が、工学博士谷口吉郎の設計による建物を新築し「寄贈」したそうです。

2-DSC_0154.jpg


館内は写真撮影が禁止だったので、私が美大生のようにメモをしながら、何が展示されていて、どんな感想を持ったのかをご覧ください↓


action-painting.jpg

ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock, 1912年1月28日 - 1956年8月11日)は、20世紀のアメリカの画家。
抽象表現主義の代表的な画家であり、その画法はアクション・ペインティングとも呼ばれた。彼ら(ニューヨーク派)の活躍により、1950年ごろから美術の中心地はパリではなくニューヨークであると考えられるようになった。

第二次世界大戦中に戦禍を避けてアメリカに避難していたシュルレアリスト達との交流や、かねてから尊敬していたパブロ・ピカソやジョアン・ミロらの影響により、しだいに無意識的なイメージを重視するスタイルになった。1943年頃から、キャンバスを床に広げ、刷毛やコテで空中から塗料を滴らせる「ドリッピング」や、線を描く「ポーリング」という技法を使いはじめる。はじめは遠慮がちに使っていたが、1947年から全面的に展開する。このころ、批評家のクレメント・グリーンバーグが「いくら称えようとしても称えるための言葉が存在しない」と最大級の賛辞を贈る一方、雑誌や新聞によってからかい半分の取り上げられ方をしている。床に置いて描くことはインディアンの砂絵の影響などによると言われる。

彼は単にキャンバスに絵具を叩きつけているように見えるが、意識的に絵具のたれる位置や量をコントロールしている。「地」と「図」が均質となったその絵画は「オール・オーヴァー」と呼ばれ、他の抽象表現主義の画家たち(ニューマン、ロスコら)とも共通している。批評家のハロルド・ローゼンバーグは絵画は作品というより描画行為の軌跡になっていると評し、デ・クーニングらとともに「アクション・ペインティング」の代表的な画家であるとした。



J-woman.jpg
Woman 1930-33年 - メキシコの壁画家ホセ・クレメンテ・オロスコの影響を受けた作品。


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Figure kneeling before arch with Skulls 1934 -38年 - この作品を見た感想はフランシス・ベーコンとシュルレアリスムのミックスのような印象を受けました。


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Composition with serpent mask 1938 -1941年 マスクをご覧のようにシャーマニズムに影響を受けたそうです。


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Head with polygons 1938 1941年 - アニマの二極性を表現しています。


こちらまでがJackson Pollockの初期の作品でした。そして形成期「モダンアートへの参入」をご覧下さい↓


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Composition with pouring Ⅱ 1943年 - 今回の70点ある作品群の中で3つ程好きな作品があったのですが、その1つがこちらです。黒の背景と白の飛沫、線のレイヤー群の固まりが宇宙の神秘を連想させました。黒い背景のせいで、吸い込まれそうな世界観がありました。そして緑が本当に鮮やかな美しさを持っています。


J-p19.jpg
P.19 1944 - 1945年 - こちらはMattaの作品のイメージを彷彿とさせました。


1943年にペギー・グッゲンハイムに見出され、頭角を現し、グッゲンハイムの画廊に現れて作品を見た美術批評家のクレメント・グリーンバーグが「ひょっとするとミロ以後に登場した最も偉大な画家」とポロックを評しました。そしてポロックは成熟期を迎えます。



J-number11-1949.jpg
Number 11,1949 1949年 - こちらの作品が最も私が好きな作品でした。好きすぎて、こちらの作品のポスターを購入しました。黒に見える太い線は実は茶色の線です。茶色の線は近くで見ると「?」な印象なのですが、遠くで見る度その茶色があるおかげで作品としての印象が洗練された格好よさを引き出していることに気付きました。ポーリング表現の極致ともいえるような作品です。1951年「第3回読売アンデバンダン展」にて、ポロックの作品が2点来日しました。こちらがその2点の内の1点だったそうです。


J-number7-1950.jpg
Number 7, 1950 1950年 - こちらは「第3回読売アンデバンダン展」のもう1点。茶色の下地が線を引き立たせていました。横長の作品なのですが、飛沫が美しく飛び散り、線が生きていて躍動感を感じました。


J-Mural on indian
Mural on indian red ground 1950年 - 今回の展示のポスターにもなっているこちらの作品はバードラム・ゲラー邸の壁画として描かれ、後にテヘラン現代美術館に所蔵されます。ポロックの最高傑作の1つに挙げられます。


J-untitledミニマル
Untitled 1950年 ポーリングの一例ともいえるミニマルな作品です。Underworldの2ndアルバム「Second Toughest in the Infants」のジャケットをこの作品を見て思い出しました。こんなところで過去の自分の思い出が蘇るとは思いもよりませんでした。カルチャーの蓄積は楽しいものですね。

ちなみにUnderworldの2ndアルバム「Second Toughest in the Infants」はこちら↓
Underworld 2nd



ポロックは言いました「絵の中にいるとき、私は自分のしていることを意識していない。"知り合う"ための時間を過ごした後、やっと自分のやっていたことがわかるようになるのです。」と。ここからはポロックの後期の作品になります。後期はブラック・ポーリングという技法になり、オールオーヴァーを放棄して作品制作に臨みました。


J-Number_8_1951.jpg
Number 8,1951 1951年 - この頃の作品達は地塗りなしの黒一色のポーリングが主であり、そのためキャンパスに塗料が浸透し滲んでいます。


J-number 7,1952
number 7,1952 1952年 - 右向きの男性に見えるが、画面を回転させると、また別の顔が現れます。右上のコーナー近くに裸足の足跡があるのは床に描いている時点で、まだ上下は決まっていなかったと思われます。






例えば、ポロックの絵を見ながら考えることは、ポロックは最後、飲酒運転による事故死で死んでしまったこと。同乗していた愛人は重傷、友人はポロックと一緒に死んでしまった。
その事を考えるだけで切ない気持ちがわいてきます。奥さんは当時ポロックがブラック・ポーリングが上手く行かなかった時にヨーロッパで開かれるポロックの展覧会に誘ったそうです。しかし、ポロックはそれを拒否。
人生に「もし」はありませんが、もし、その時ポロックがヨーロッパへ行って賞賛を受け、スランプを脱出するきっかけが生まれたかもしれない。人生は矛盾に満ちています。


絵に関する事で言うと、ロンドンで見たゲルンハルト・リヒター以来、抽象画の良さを知りました。なんとなくいいなとは思っていた抽象画も、沢山アートを見る機会に恵まれ、調べ、解説を読み知っていくうちにリヒターの抽象画を見た時は「格好いい」だけしか持てなかった感想も、このポロックに行き着いた今は線の躍動感を自分の意識の中で捉えることができたし、線のクロスオーバーや色使いにその「絵」の無限の広がりを感じることができました。無数の夜の星にも見える美しさや、頭の中にある宇宙空間への憧れがポロックの絵に置き換わったのです。近代絵画って、本当に心を豊かにしてくれるものだなと思った1日でした。




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サーチです。
サブカルチャーに憧れた思春期を過ごし、ロンドンの某芸術大学の門をたたく。その後、メジャーとサブカルの両方をこよなく愛するように。世界中のアート、音楽、ファッションをちょっぴりサブカルの視点から紹介します。アートは若葉マークにつきご注意下さい。

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