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MAN RAYを サーチ!サーチ!サーチ!

もし私が1920年代、30年代に思春期を迎えてこの作品に対峙したらどんなことを思うのだろうか。


man-ray-solarisation-1931.jpg



絵や写真を見る時に鑑賞者は必ずその作品に対して、過去の蓄積された経験を呼び起こされる。私はマン・レイの表現を見るとPHOTOSHOPの切り抜き機能と加工機能を使えば、この作品は完成するなと思ってしまった。とても安易な考え方である。この作品群は1920年代以降に出来上がったもので、ADOBE社がソフトを開発する何十年も前のことだった。改めて彼の作品と向き合ってみよう。


man ray a_lheure



次に思い出したことはこの作品がシュルレアリスムであることに着目する。幻想的でリアルではない世界。写真表現でそれを行ったマン・レイは絵以上のファンタジーを追求していたのかと感じた。絵の中のファンタジーと実際の人間/モデルを使って作り上げたファンタジーでは写真表現の方がより鮮明にリアルなファンタジーを追求できる。まるでその世界が存在するかのように。


Man Ray 15



しかし、その世界は存在しない。存在しない世界への憧れは誰しもが持つ。それは例えば、未来への憧れだったり、過去に戻りたいなどといったノスタルジーさえ呼び覚ますだろう。



man_rayt.jpg



マン・レイが撮る写真はその後に現れるヘルムート・ニュートンの色気が感じる部分もある。ロバート・メイプルソープの儚き強さも感じる。当然のことではないか。優秀な写真家は過去の写真家の作品を下敷きにすることがよくある。アニー・リーボヴィッツがインタビューで答えていた。


man_ray78.jpg



1920年代のパリはなんて魅惑的なのだろう。ウディ・アレンがその時代に憧れた意味がよくわかる。シュルレアリスト達との交流はぶっ飛びすぎて、時には理解不能かもしれないけれど、第1次世界大戦と第2次世界大戦の間の世界なのだから、現実を超えた活動が現れたのもよくわかる気がする。


man_ray_1.jpg
彼の作品はジョン・ステザカーのようなコラージュアートの走りでもあるとも思った。


man_ray5.jpg


過去を断ち切って未来に進まなければいけないのに、私たちが見る事ができる作品は過去ばかりである。過去に作られた作品を見て、過去に思いを馳せる。悔しくなるだけではないか。その時代にいたい、という欲求が湧くだけではないか。


woman-with-long-hair-1929.jpg



現代に生きる私たちのことを考える。1920年と比べてどんな変化があっただろうか。少なくとも日本は疲弊しきっている。当時の戦意高揚していたあの時代の日本と比べて疲弊している。あの時代の日本には生まれたくはない。上流階級出身でもない限り、その後に続く戦争からは逃れることはできない。しかし、今の日本もとても大きな問題を抱えている。


何故瓦礫を福島以外で燃やす必要があるのか。何故、原発を再稼働する必要があるのか。ブラックアウトはしないようにすることが可能だ。政府だって、本当はわかっている。国民の声を聞かない政府は悪き頃の日本と何も変わっていなかったのではないか。マン・レイの作品を見ると過去と現在が交錯して、色々な思いを馳せることができる。これがシュルレアリスムのマジックなのかもしれない。作品の持つ力が鑑賞者の持つ様々な感情を引き出すのだ。



Man_Ray-Self_Portrait_with_Camera.jpg
マン・レイ(Man Ray, 本名:エマニュエル・ラドニツキー Emmanuel Rudzitsky, Эммануэль Рудзицкий, 1890年8月27日 - 1976年11月18日)は、アメリカ合衆国の画家、彫刻家、写真家。ダダイストまたはシュルレアリストとして、多数のオブジェを制作したことでも知られる。レイヨグラフ、ソラリゼーションなど、さまざまな技法を駆使し、一方でストレートなポートレート(特に同時代の芸術家のポートレート)も得意とし、ファッション写真と呼べるような作品もあったりと、多種多様な写真作品群を残している。




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サブカルチャーに憧れた思春期を過ごし、ロンドンの某芸術大学の門をたたく。その後、メジャーとサブカルの両方をこよなく愛するように。世界中のアート、音楽、ファッションをちょっぴりサブカルの視点から紹介します。アートは若葉マークにつきご注意下さい。

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